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72.緊急避難 ページ24









魚雷って…

あの魚雷で間違いないよね?





まさか

雷を纏ってる魚だよぉ

とか冗談で言ったりしないもんね。







真面目にそんな事を考えながら
廊下を全力で走っていると


天井に設置されている放送スピーカーから
突然ジジッと音がした。





(放送…?)





こんなタイミングで何の放送を?







《__民間人は至急退避!!
魚雷に狙われている可能性がある!!》




『…!』






黒田管理官の声だ。




ということはやっぱり
魚雷がここを狙ってるのは本当だったんだ…!







《繰り返す!___…》





『…ッ』





繰り返される放送。



ピンガさんの言う通り早く逃げないと。






…というか、そんな危険な状況で
ピンガさんは海に出てどうするつもりなんだろう。







エレベーターのある場所まで逃げてきたところで
とある人達に再開した。




……あれは、





『…!直美!!』



「!?A…!無事だったって聞いてたけど
本当に大丈夫だった…!?」







そこにはなんと、拉致されていたはずの直美とあの女の子の姿があったのだ。






無傷の様でよかった…


と、ホッとしたのも束の間。






「早く行きましょう…!」




『っ!?』






直美が焦ったように私の手を引いたその瞬間、

ガクッと膝からその場に崩れ落ちた私。





「ちょっと、あなた大丈夫…!?」




大の大人である私が
こんな小学生の女の子に心配されるなんて…




熱が出ている中、ずっと走り続けたせいで
どうやら今になって限界が来たらしい。






「…ねぇ、A
こんな時に聞くのはあれだけど_」



『…?』






ぼやける視界。

それでもしっかり顔を上げて直美の顔を見つめる。






「グレースはどこ…?」




『!』






そっか



直美はまだ、グレースが犯人だったってこと
聞かされてないんだ。







「……まさか」




女の子が私の顔を覗き込むなり、
何かを悟ったかのように呟いた。



この子…まさか気付いたとか言わないよね。





あのコナンくんといいこの子といい
なんか今どきの子が恐ろしくなってきた。







『グレースはね……逃げちゃった』




「…!」







直美は私のその言葉で察してくれたのか

静かに俯く。




『……さ、行こ』






辺りを見回せば、そこにはメインルームで見かけた男の人達も何人かいる。



たしか、博士…だったっけ。











73.思い出の消滅→←71.警告文



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哀愁(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (5月7日 22時) (レス) @page33 id: 4b362b9d0f (このIDを非表示/違反報告)
MEIKA(プロフ) - 一気に読み終わるくらい素敵な作品でドキドキが止まりませんでした!!更新待ってます! (4月22日 5時) (レス) @page33 id: 1bb6835bc2 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ好きです!更新待ってます! (2月24日 18時) (レス) @page33 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 更新楽しみにしてます……!!この作品ばり好きすぎてほんとに一生リピってます( ߹ㅁ߹)頑張ってください! (1月14日 23時) (レス) @page33 id: 76976485fa (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - 更新楽しみにしています!大好きな作品なので待ってます! (12月5日 22時) (レス) id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:缶コーヒー | 作成日時:2023年8月15日 17時

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