７１.警告文 ページ23
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自分では割と速めのスピードで
走っていた様に感じてたんだけど、
気が付くと背後の奥の方から
さっきの警察官3人が追いついて来てるのが見えた。
いくら熱が出てるったって、こりゃ無いでしょ私……
ゼェゼェと呼吸を整えながら角を曲がると、
黒いスーツに身を包んだ彼が
さっきのあの少年を鷲掴みにし持ち上げ、
ハッチへと続くドアから出ようとしている所だった。
『…！待っ、』
＿＿「コナン君！水瀬さん…！」
……タイミングの悪いこと。
ついに到着した3人の警官のうち女性の方に
言葉を遮られてしまった。
それでも。
『ねぇ、グレース待って…！』
ピタ、と動きを止めた彼。
＿＿次の瞬間、
「ッ…！」
「!!」
彼のスーツの内ポケットに手を伸ばしたコナンくん。
その行動に気が付いた彼はハッとした様子で
コナン君に膝蹴りを食らわせ、携帯を取り返した。
「！コナン君!!」
コナン君はそのまま通路に倒れ込む。
あの携帯には、私の連絡先も入ってる……
それを見られたら
彼を擁護していた私も終わりだ。
閉まっていく扉の隙間から
彼が一瞬、私を見て笑ったように見えた。
『……！』
“ありがとな”
…なんて、口パクで
そして、ピシャリと閉まってしまったドア。
なに、その言い方
もう会えないみたいな雰囲気醸し出しちゃって
…。
『…ッ待ってよ！！』
まだちゃんとお礼も言えてない。
今になってやっと気付いたこと
私は今までずっと、彼に守られてた。
初めてピンガさんと対面したとき
彼がグレースの姿の時に
ジュースを浴びせられてたのは
きっと私を庇って……
「!?ちょ、どこ行くの水瀬さん…！」
『ッ……』
「だめよ貴方、顔色が…！」
体力ももう限界だ。
熱だって高いはず。
だけど彼女の…彼の存在は
それさえもどうでも良くなってしまうほど
私にとってかけがえのないもの。
『…あ』
今になって頭に過ぎったのは
さっきの携帯の通知音。
気になり始めた私は全力疾走しながら
携帯を開いて確認してみた。
＿＿“そこから逃げろ”
『…え』
映し出されていたのはシンプルかつ、
絶望的な文面だった。
“早く逃げろ
魚雷が狙ってる”
『魚雷…？』
ちょっと待ってよ、ピンガさん。
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哀愁(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (5月7日 22時) (
レス) @page33 id: 4b362b9d0f (このIDを非表示/違反報告)
MEIKA(プロフ) - 一気に読み終わるくらい素敵な作品でドキドキが止まりませんでした！！更新待ってます！ (4月22日 5時) (レス) @page33 id: 1bb6835bc2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃ好きです！更新待ってます！ (2月24日 18時) (レス) @page33 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 更新楽しみにしてます……！！この作品ばり好きすぎてほんとに一生リピってます( ߹ㅁ߹)頑張ってください！ (1月14日 23時) (レス) @page33 id: 76976485fa (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - 更新楽しみにしています！大好きな作品なので待ってます！ (12月5日 22時) (レス) id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2023年8月15日 17時
