４９.拉致 ページ1
･
−−その頃、メインルームにて。
「ミスター牧野、休憩時間とっくに終わってるよ」
未だに警部たちと話し込んでいる牧野に
エドが話しかけた。
「あぁ、でもその前に直美は？」
「待って、Aも戻ってきてないわ」
部屋にいる人間の中で
ひときわ神妙な面持ちのグレース。
牧野はそんなグレースに違和感を覚え眉を顰める。
「何やってんだ、あの女共は…」
それを聞いていたレオンハルトは舌を打ちながらも
キーボードを忙しなくタイピングし始めた。
“老若認証”のシステムを起動させたのだろう。
「…出たぜ」
「12分前の映像ね」
メンバーの中でも1番食い入るようにモニターを見ているのはグレース。
「モニターに映った映像はこれが最後か
清掃員が2人入っているが5分後には出てきてる」
「…」
グレースはその後もしばらく画面を見続けていた。
そんなとき、突然少年＿コナンが口を開いた。
「あのカートなら、人が乗れるね」
「「!!」」
グレースは急いで自席に戻ると、
レオンハルトやエドと同じように
忙しなくキーボードを叩き始めた。
「ねぇ…その後にAが……
トイレに入ったと思いきや、また直ぐに出てきて
床を見つめながらどこかに向かってるわ」
「…！何してんだよ、アイツ」
焦ったような表情を浮かべるグレースとは反対に
苛立ったように、
背もたれに勢いよく凭れかかったレオンハルト。
「ちょっとこれ見てよ！」
「！なに？」
グレースはエドの発言にすかさず反応した。
Aの事になるとすぐにこうなる彼女の性格を
ここにいるメインメンバーたちはよく知っている。
次にモニターに映し出されたのはドライデッキの映像。
何とそこには先程の清掃員たちが入ってゆき
数分後、Aが入っていく様子が映し出されていた。
「ドライデッキに同じ奴らだ！」
「誰なんだ、コイツら……」
皆が騒ぎ立てる中、グレースはゆっくりと俯く。
「ちょっと待てよ……」
誰にも聞こえないボリュームでそう呟き、
グレースは急いでスマホを起動させた。
「！アイツ…ッ」
スマホの画面には
“なおみがゆうかい”
…と、平仮名で打たれた文字が表示されていた。
これだけでかなり急いでいたのが窺える。
差出人はAだった。
「くそっ…」
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哀愁(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (5月7日 22時) (
レス) @page33 id: 4b362b9d0f (このIDを非表示/違反報告)
MEIKA(プロフ) - 一気に読み終わるくらい素敵な作品でドキドキが止まりませんでした！！更新待ってます！ (4月22日 5時) (レス) @page33 id: 1bb6835bc2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃ好きです！更新待ってます！ (2月24日 18時) (レス) @page33 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 更新楽しみにしてます……！！この作品ばり好きすぎてほんとに一生リピってます( ߹ㅁ߹)頑張ってください！ (1月14日 23時) (レス) @page33 id: 76976485fa (このIDを非表示/違反報告)
いぎ - 更新楽しみにしています！大好きな作品なので待ってます！ (12月5日 22時) (レス) id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2023年8月15日 17時
