二十二話 ページ23
Aを事務所に連れてきたら数時間後、机の上に置いてあった携帯の通知音が鳴った。
相手は一郎から。
どうやら仕事が終わって今から迎えに来るとか。
事務所に来てからまだ1時間くらいしか経ってないのにもうお仕事終わっちゃったんだ。
「あのお姉さん使えないなぁ、もう少し難しい事依頼してくれれば良かったのに」
はぁ…と肩を落とし短文で一郎に返事を返す。
「遊び疲れたね、Aちゃん」
僕の膝の上では気持ち良さそうにAが眠っていた。
・
・
・
「すまん乱数!!遅くなった!」
「あ、一郎〜!お仕事お疲れ様〜!」
数時間後、依頼が終わり乱数に連絡を入れたら『事務所にいるよー!』と短い返信が届いた。
乱数の事だからてっきり渋谷の街で遊んでいるかと思ったのに、意外だな。
事務所に迎えに行くと、玄関先で乱数が迎えてくれた。
どうやらAは遊び疲れてソファーで寝てるようで。
「乱数が子守を引き受けてくれて助かったよ、お陰で安心して仕事に臨めたぜ。」
「うんん!こっちも楽しかったし全然OK!子供って凄いよね、好奇心旺盛で無邪気でとっても純粋で!」
「そうだなぁ」
「……もっとAちゃんと遊びたかったなぁ」
残念そうに肩を落とす。
乱数の奴、相当Aの事が気に入ったらしい。
「意外だな、子供はそんなに好きじゃないかと思ってたぜ」
「僕が?うーん…Aちゃんはいい子だから」
「そか…て、もうこんな時間か」
「あ、もう帰ちゃっうの?」
「あぁ、今日の夕方頃簓さんが迎えに来るみたいなんだ、だから早く帰らないと」
ソファーで寝ているAを起こさないよう抱き上げる。
「そっか、残念だなぁ…。一郎、僕にAちゃんを預けてくれてありがとう。お陰でいろんな話が出来たよ。」
俺の後ろでポツリと呟いた。
いろんな話ってなんの事だ?
「こちらこそありがとな、せっかく誘ってくれたのに飯行けなくて悪かったな。もしよかったらまた誘ってくれ!」
「もちろんだよ!次は仕事入っても僕を優先してよね!」
「あぁ、そうだな!じゃ、またな」
「うん、またねー⭐」
352人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪乃(プロフ) - 続き待ってます (10月8日 23時) (レス) @page40 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - 讃良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!コロナに負けずお互い頑張りましょう!!これからもよろしくお願いします! (2020年8月4日 1時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
讃良 - とても面白く、ずっと頬の筋肉が緩みっぱなしでした。続きをお待ちしております!体にだけは気をつけて…! (2020年8月2日 11時) (レス) id: 0970343196 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ワロタwwさん» コメントありがとございます!のれからもよろしくお願いします!! (2020年7月21日 21時) (レス) id: 2f0ef64b32 (このIDを非表示/違反報告)
ワロタww - すごい展開にコメしたくて仕方なくなってしまったwwww初コメここに通ります。面白くて好きです(^-^) (2020年7月12日 22時) (レス) id: 1c977d7f9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ