妖怪ウォッチ所有者 ページ1
時は少しだけ遡る。
雷門中への道を、小学生の少年と少女が二人歩いていた。
「楽しみだなぁ。A姉さんの試合！」
[前回は我々は見れませんでしたからね〜]
[観戦用のチョコボーも持ってきたからゆっくり見れるニャン！]
「うむうむ。姉さんの勇姿をこの目にしっかり焼き付けねば！」
[イナホ！ユーはもうちょっと大人しくしてるダニ！]
いや、二人というのは語弊がある。
他の人間の目には見えていないが、彼らの周りには三体の妖怪たちがいるのだ。
少年、天野ケータと少女、未空イナホの左腕には妖怪ウォッチがある。
周りの妖怪たちはウィスパー、ジバニャン、USAピョンだ。
二人は妖怪ウォッチ所有者の先輩であり、何かと世話を焼いてくれるAを姉のように慕っている。
今回試合を見に来たのは、Aが雷門サッカー部に入ったという話をケータがイナホから聞き、これまたどこから情報を仕入れてきたのか、イナホが尾刈斗中との試合を応援しようとケータたちを誘ったのがきっかけであった。
そして雷門中の校門が見えてきたとき、
「あれ？あの人たち誰だろう？」
ケータは校門前に立つ二人の人影に見て首を傾げた。
私服姿であるところを見ると、雷門の人間ではなさそうだ。
ケータたちに気づいたのか、その二人も振り返ってこちらを見た。
すると……、
「あー！！アナタ方は！」
イナホが二人を見て叫んだ。
突然のことに、ケータやウィスパーたち、そして二人の少年も驚いた。
「い、イナホさん、知ってるの？」
「知ってるも何も！アナタ方は先日の雷門中の試合でA姉さんを始めとする雷門サッカー部の方々をフルボッコにしようとした帝国の選手ではありませんか！」
息継ぎなしで矢継ぎ早に答えたイナホに二人の少年…鬼道と佐久間は目を見開き、ケータは二人を凝視した。
「て、帝国！？」
ケータも帝国がどんなチームなのか、先日の試合がどんなものだったのかをイナホから聞いている。
小学生の二人ですら嫌悪感を抱いた試合であったのだ。
そんな二人の表情を見て、鬼道と佐久間は罰が悪そうだった。
「…時羽の知り合いか」
「そうです！こんな所で何してるんですか！？」
「まさかまた姉さんたちをフルボッコにしようとしてるんじゃ……！」
敵意剥き出しの小学生に、鬼道は苦笑した。
「……安心しろ。ただの偵察だ」
そう言ってまた視線をグラウンドに向けた。
ケータとイナホ、そして二人の友だち妖怪たちも警戒心を緩めぬままグラウンドを見た。
一瞬、ゴーグルの奥の視線が妖怪たちに向いていたことに気付かなかった。
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます^_^ (10月17日 21時) (
レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！妖怪ウォッチのキャラ全員とイナズマイレブンのキャラ全員推しなので嬉しいです！ (6月9日 13時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - めっちゃ好きです！妖怪達に愛される小説あんまりないから嬉しいです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page17 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - (´；Д；`)(´；Д；`)(´；Д；`) (2021年11月13日 18時) (レス) @page17 id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - わぁぁ！！更新待ってました！！ありがとうございます！ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2019年8月18日 0時
