尾刈斗戦、当日 ページ2
『まったくあの子らは……』
[ギャウ……]
グラウンドでウォーミングアップをしていたAは、ふと校門前を見て苦笑した。
そこには偵察に来たであろう鬼道と佐久間に食ってかかるケータとイナホの姿があった。
情報収集力がムダにあるイナホのことだ。
大方先日の試合の様子を知り、ケータもイナホを通して知ったのだろう。
『(でも鬼道の奴からこっちに来てくれたのは手間が省けたな。"アレ"も簡単に渡せそうだ)』
上手く誘導しといてくれ、ミズチ。
そしてしばらくすると、突然空が雲に覆われて怪しい天気になった。
『……なんでアタシらの試合はこう天気が悪いのかねぇ』
[ギャウ……]
思わずボヤいたAに青龍が相槌を打つ。
聞こえていたらしい周りのメンバーも「確かに」と内心頷く。
その時、
「来たぜ、円堂！」
「ん？」
風丸が何かを感じた。
見ると、妖しげな雰囲気を纏った一団がグラウンドに入ってきた。
尾刈斗中だ。
その不気味さに、壁山がトイレに走ったのは余談である。
両チームが向かい合い、監督同士が挨拶をする。
尾刈斗中の監督は、地木流という男だ。
挨拶が済むと、地木流は豪炎寺に向かって言った。
「君が豪炎寺くんですね。帝国戦で君が撃ったシュート、見せてもらいましたよ。いやはや、まったくもって素晴らしかった。今日はお手柔らかにお願いしますよ」
豪炎寺しか興味がないような言い方に、染岡が食ってかかった。
「ちょっと待て。アンタたちの相手は豪炎寺じゃない。俺たち全員だ」
「ハァ？これは滑稽ですねぇ。我々は豪炎寺君と戦ってみたいから練習試合を申し込んだのですよ。弱小チームである雷門になど興味はありません」
「何！？(ゲシッ！)イテッ！」
Aはそこからの流れを予測して、地木流に掴みかかろうとした染岡を軽く蹴った。
『よしな、ガキじゃないんだから。悔しけりゃ試合で思い知らせてやればいい』
Aの言葉に染岡も落ち着いたようだった。
「せいぜい豪炎寺くんの足を引っ張らないようにしてください」
捨て台詞を吐き、地木流はさっさとベンチに向かった。
「言ってくれるじゃねぇか」
「見せてやろうぜ、染岡。お前の必殺シュート！」
「オウッ！」
頷き合う円堂と染岡を尻目に、Aは面倒なことになりそうだと溜息を吐いた。
『やれやれ。頭に血の昇った龍を落ち着けるのは楽じゃないねぇ』
[ギャウ？]
青龍はその横でコテンと首を傾げていた。
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Ayaka(プロフ) - 続きの更新待ってます^_^ (10月17日 21時) (
レス) id: de4c1d5b4a (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！妖怪ウォッチのキャラ全員とイナズマイレブンのキャラ全員推しなので嬉しいです！ (6月9日 13時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - めっちゃ好きです！妖怪達に愛される小説あんまりないから嬉しいです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page17 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - (´；Д；`)(´；Д；`)(´；Д；`) (2021年11月13日 18時) (レス) @page17 id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - わぁぁ！！更新待ってました！！ありがとうございます！ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2019年8月18日 0時
