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第1話 ページ2

私にある最も古い記憶。


喪服を着た大人達が私を哀れむ様子。


引き取り先をコソコソと話し合う様子。


今のお母さんが、私の手を引いてくれたこと。


お兄ちゃんが、笑って名前を呼んでくれたこと。



「キミが俺の妹?
俺はりょーたっス。よろしくね」

「りょーた、…おにーちゃん…」

「俺がおにーちゃんっスよ!A!」



名前を呼ばれた時の胸の高鳴り。


お兄ちゃんが繋いでくれた手の温かさ。


「おにーちゃん、大好き」



私を呼んでくれた、おにーちゃんを。


私はいつまでも覚えている。

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作者名:ちくぜんに | 作成日時:2019年10月9日 21時

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