【忍たま】スノードロップ (ページ5)

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5話ページ5

目を瞑ったはずなのに

あれ？真っ白だ。

それに謎の浮遊感もある。

…え、まって、殺されちゃったの！？

勘右衛門に殺されたのだとしたら悔いは…

ありまくるんですけどおおお！！

「やぁ、Aちゃん。」

叫ぶ私をよそに呑気な声が聞こえて来た。

「はじめまして、かな。僕は神様だよ」

神様…？

顔はイケメンなのに

真っ黒な服に身を包み

漂って来る『ヤバイやつ』感。

「…ここどこだろう」

なにも見なかったフリをして自称神のいる方と真逆の方向に歩き出す。

「待って待って！僕の話をとりあえず聞いて！？」

…止められてしまった。

「君をここに連れてきたのは紛れもなく僕。実は君にお願いがあるんだ。」

お願い…？

「忍術学園を元に戻してほしい。詳しいことは話せないけど君ならできると思って連れてきたんだ」

元に…って？

たしかにさっき見た光景は明らかに私の知っている忍たまではない。

この自称神の言うことが本当なら…

ここは紛れもなく忍たまの世界。

そして何かが起こってしまった壊れた世界。

「ふふっ、君はやっぱり勘がいいね…まぁ、そうじゃないとこの世界では生きていけない」

自称神の言葉にぞくっと背筋が凍った。

「まぁもし何かあったら僕が夢の中で助けてあげるから、君は安心して過ごしてね。じゃあ、健闘を祈るよ」

気をつけなければいけないのか、安心していいのか…

聞きたいことは山ほどあるのに

問いただそうとした時には目の前にまた森が広がっていた。