お菓子は皆を笑顔にする魔法。【 夢色パティシエール】

▼sweet.046 ページ47

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『樫野がいちごちゃんのことを褒めたから感心してただけよッ』
「！だってそれはっお前が！...前に少しでも褒めてあげられないのかとか言うから」



ようやく思いついた言い訳を言えば、それに対抗し言い返してくる樫野。でもその時ってこの前の調理実習で口喧嘩した時に私が言った言葉、だよね、、、。

まさか、それを覚えて？



『あ、あっそう』
「なんだよ」
『別にー』



ぶっきらぼうに答えながらも、私の言葉を覚えてくれていたんだと少しだけ嬉しくなる自分もいた。


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一方で樫野に褒められて上機嫌ないちごちゃん。



「皆んなみたいになるにはまだまだだけど、少しだけ認められたかな」
「私は認めませんわ。そんな子供騙しのケーキ！」



とそこに、どこかの誰かさんと同じようにズバッと意見を言う良く知った声が聞こえた。



「こっこらショコラ！」
「天野いちご！樫野に褒められたからっていい気にならないでくださる？！」
「大体、何故貴方がAグループなんですの？納得いきませんわ！」

「そんなこと言われても...」



樫野のスイーツ妖精(スピリッツ)であるショコラの声に反応するいちごちゃんに反応することに驚くスイーツ王子達。彼らはいちごちゃんにもスピリッツがいることを知らなかったのだろう。



「天野、まさかお前これが見えるのか？」
「え？え、ええ」



バニラとショコラがバレてしまうのを見越して、クリームの入ったボールを被せたのはいいものの、スピリッツは他の人の目には映らないんだと説明してあげる。

言わずもがな、この後は大変なことになりそうな予感。





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