▼sweet.041 ページ42
▼Your side
「きえええええええ」
『い、いちごちゃん?どうし、、あっちゃ〜やっちゃったね』
今日はチョコレートケーキの調理実習。
各々が作業に励む中、隣から叫び声が聞こえたと思えばその声の正体はいちごちゃんだった。
下に視線を向ければ盛大に失敗されたケーキが。
「すげーな。調理実習中にぼけーっと他の事考えてるなんて。すっげー根性」
「樫野、あんまりいちごちゃんをいじめるなって」
「デコレーションは失敗したけど、ジェノワーズは綺麗に焼き上がってるよ」
『転校して来たばかりの時と比べたら凄い上達だよ!』
「ありがとう花房くん、安藤くん、Aちゃん」
「甘いな。このくらいで上達なんて、甘すぎる」
何処かでカチンと頭に来た私がいた。
樫野が努力していることは知っているけど、いちごちゃんだって聖マリーに来て、樫野に喝を入れられてもめげずにここまで頑張ってきたのに。
そう思ったら辛口な樫野を宥める花房の言葉を遮り言葉を発していた。
「まあまあ樫野」
『来た時と比べたらの話じゃない。少しくらい褒めてあげられないの?』
目の前で「また始まったよ...」と溜息を吐く安藤と花房の姿が視界に入ってくる。
2人は口喧嘩を始める私達に戸惑ういちごちゃんに「大丈夫。これはAグループ恒例の喧嘩だから安心して」と言ってるけど何も恒例にしたくてしてるわけじゃ...。
「だいたい、佐原はいつも天野を庇いすぎなんだよ。失敗しても大丈夫。そんなのAグループじゃ通用しねえ」
『ッそうだけど、いちごちゃんだって努力してる!それが結果に出てるじゃない。それすらも認めてあげられないの?』
これ以上悪化したら先生にバレて減点されてしまう、丁度その時。
「そ、それって樫野が作ったの?」
私達の喧嘩の元となった彼女が、ヒートアップする喧嘩の間に入ってきた。それによりひとまずお互いの熱が引き、樫野のぶっきらぼうな返事がいちごちゃんに返された。
「凄いよなあ」
「チョコレートの腕前なら樫野の右に出る者はいないよ」
「うわあ、いつかあたしもこんなチョコケーキ作ってみたいなー」
「天野には100万年経っても無理」
「「厳しー!!」」
チョコレートの腕前は認めるだけどそのツンな性格、直せないものなの?私が喧嘩で言ったことは彼に響いてなかったみたい。
『もう、樫野...』
「...」
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時