▼sweet.042 ページ43
▼Your side
それからはチョコレートを使った創作ケーキのテスト日が決定し、自分自身の創作ケーキ作りに専念するために夜はいちごちゃんとルミちゃんと時間を共に過ごすことが少なくなっていた。
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そしてテスト前日、午前4時。
テストの練習の為に調理室を訪れると、既にいちごちゃんの姿があった。生憎、私が入ってきたことに気付かない程作業に集中しているようだった。そろりそろり、と足音を立てないよう忍び歩きをし近づけば、あるレシピ本が目に入る。
『皇室御用達チョコトルテ...?』
「うわぁあ?!Aちゃん!!」
『あっ驚かせちゃってごめんね。入ってもいちごちゃん気付かないからちょっとだけ悪戯心働いちゃった』
「ビックリした〜〜」
『ところで、そのレシピ...』
いちごちゃんが多分作ろうとしているレシピはフランスのものだろう。聖マリーに来たばかりの彼女が作るには少々、、いやまだレベルが違いすぎるはず。
それにその本は全部フランス語で書かれておりまだいちごちゃんは読むのも相当大変なはずじゃ?
「ああ〜これ?実はこの前樫野にガツンと言われちゃってさ。私も樫野に負けないくらい凄いケーキを作ってやろうと思って!」
『あれ、じゃあこのロールケーキのデザインはいちごちゃんが考えたの?』
「う、うん!でもそんなのじゃ樫野に勝てないもっと高度なケーキを作んないと」
いちごちゃんの意気込む気持ちは分からなくもないけど、テスト本番は明日にまで迫ってる。
もしかしてだけど、それに気付いてない、、?
再度作業に取り掛かり始めたいちごちゃん。だけど、目の下には隈ができている。そういえば最近、練習に励んでると言って授業中の居眠りも増えてきた気がする。となると、今の練習も徹夜で?
『いちごちゃん』
「あつっキャっ!チョコレートが」
『火傷?!大変冷やさなきゃ!』
「やりなお...」
『え、ちょっいっいちごちゃ!!!』
「おい、天野!」
『か、樫野...』
私の目の前にはいちごちゃんを受け止める樫野が映る。
私の距離とタイミングじゃ絶対いちごちゃんを受け止めることができなかった。本当によかった。
「大丈夫か?天野」
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時