▼sweet.037 ページ38
▼Your side
「...これ、片付けちゃおうか」
『そう、だね』
安藤の言葉を皮切りに私たちは無言で汚してしまった箇所の掃除を始めたけれど、安藤はずっと苦しい顔をして目には涙をうっすら溜めている。
その表情には後悔の色が見えた気がした。何か少しでも安藤の気持ちが安まる言葉をかけてあげれたら。
『、、安藤?』
「弟に手を出すなんて、僕って酷いやつ、だ『それは違うっ!』
「えっ、Aちゃん?」
.
『安藤。さっき、幻滅しちゃった?って聞いてきたじゃない』
「ッああ」
『確かに手を出したのはいけない事だったのかもしれない。でも叱ったのは正しかったと私は思うよ』
喋るながらも大量のケーキを冷蔵庫の中に直す手は止めない。
一太くんだって本当に安藤のことを嫌いになるわけが無い。その証拠が冷蔵庫のすぐ左、コンロの上にある小豆を煎じた鍋だろうと気づいていたから。
『喧嘩したらきちんと謝って仲直りすればいい。ケーキが嫌いになったのには何か理由があるはずだよ』
「Aちゃん...」
『大丈夫だよ、きっと』
安藤と目線を合わせるために首を上に向ける。今にも泣きそうな顔をしている安藤に「安心して」と口には出さないけど、目で語りかけるように見つめる。
「Aちゃん、少しの間だけ抱きしめてもいいかな」
『!、、チームメイトのためならお安い御用』
私のよりも大きな背中に両腕を回し優しく抱き締める。
チームメイトとはいえ同い年の男の子と
10秒なのか1分なのか。
どれくらい時間が経ったんだろうか。
時間経過も分からなくなるくらい抱きしめ合っていた気がした。
「ありがとう」
『ううん』
「あと壁だけだから終わったらみんなのところに行こうか」
『うん!』
.
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時