▼sweet.027 ページ28
▼Your side
『いちごちゃーん。...はあ、どこにいるんだろう』
私は急に姿を見せなくなったいちごちゃんを学園中を回って探していた。実習の後、明らかにいちごちゃんから元気がなくなるのが分かってしまった。
その時の私は、どう声をかけていいのか分からずに傍で見ているだけだったのだが、やっぱり心配の気持ちがなくならくてソワソワしてしまったため、いちごちゃんを探しているというわけだ。
『やっぱり何かフォローしてあげるべきだった?...でも、そしたら成長することなんて出来ないし』
〈うっ...〉
『?...この声』
近くから聞き覚えのある女の子の泣き声が聞こえて来る。いちごちゃんだと確信できるわけではないが、可能性はあるのだから見に行こうと思い、足を前へと進めた。
『ぃちごちゃ...』
「ありがとう、花房くん」
呼びかけた声を引っ込めて、身を隠す。頭を校舎からひょっこりと出して見てみれば、そこにはいちごちゃんにハンカチを渡す花房の姿が。
どうやら彼は、いちごちゃんをどこかへ連れていくようだった。私の出る番ではないなと思い、いちごちゃんのことは花房に任せて、私はひっそりと2人の後をつけることにした。2人は湖に行って、近くて満開に咲き乱れている薔薇の匂いを楽しみながら話をしている。その少し離れた場所で私は2人の会話を盗み聞きしていた。
一通り話が終わると、いちごちゃんは吹っ切れたのかシュークリームの復習をすると張り切っている。走っていくいちごちゃんを追いかける花房。
花房のロマンチックな話、癒される薔薇のいい匂い、なによりまだ諦めていないいちごちゃんの心の強さを見ることが出来た私の顔には自然と笑顔が浮かんでいた。
その後、2人を少しでも応援する為に食べ物を持って行ってあげようと私は購買に向かうのであった。
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時