【BROTHERS CONFLICT】朝日奈家恋愛事情。2

▼衝突.76 ページ35

You side




祈織兄さんのクラスで出店されている喫茶店へ行くと、多くの女性が列になって並んでいた。その人たちの大体の人が手にしていたのは、先程祈織兄さんが言っていたブライトセントレアの制服を着て店員の1人と写真が撮れるということが書かれてあるチラシだった。

ブライトセントレアの制服を着れるだけでも貴重なのに、その上写真まで撮れるなんてお客さんが見逃すはずがない。列に並んでいるのは、同年代の女の子が多いからこの学校の生徒の友達なのだろうか。



「そう言えば、祈織兄さん。私なんか迎えに来て良かったの?喫茶店の手伝いとかあったんじゃ...」

祈「大丈夫。Aを案内する時間と被らないようにシフト調整してもらったから」

「そっか、わざわざごめんね?」



私が申し訳なさそうに言ったところで、祈織兄さんの教室からウエイトレスの格好をした女性が1人、慌ただしそうに出てきた。



「あ、朝日奈くん!!やっと来た!!」

祈「春野さん」

「ごめんね、時間内に帰ってきてくれたのに。写真撮影のやつがさ、予想してたのより評判が良すぎで朝日奈くんと撮りたいって人が物凄く多いの。出来れば今すぐにでも再開して欲しいんだけど、良いかな?」



その言葉を聞いた後に、店の中をチラッと見てみると、店員さんが皆同じくらい慌ただしそうに動いている。



祈「分かった、今すぐ行くよ。...A、写真撮影今なら僕と一緒に入れるけど、どうする?」

「ううん、先に行ってて。並んで順番待ってるから」

祈「じゃあ、また後で」





.

▼衝突.77→←▼衝突.75

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す