【BROTHERS CONFLICT】朝日奈家恋愛事情。2

□番外編.「モデル」1 ページ22

この話は本編と全く関係ありません。

You side



「ひい〜、寒い寒い」



12月に入り、世間はクリスマスムードの中私は部屋でゲームをしていた。
クリスマスなんてリア充がイチャイチャするためだけのリア充の為の日なんだと勝手に決めつけてゲームに没頭する。辛いことは現実逃避が1番だ。

と、思っている最中に1本の電話が鳴った。

画面を見てみると、電話は風斗からだった。
いつもは私をからかってばかりの風斗がしかも仕事で忙しいクリスマスの時期に何の用だとスマホとにらめっこをする。



「...はい」

風「遅い!この僕をいつまで待たせる気だよ!」

「えー、かけてきたのは風斗じゃない」



出た瞬間何故か怒られる始末。私は何にもしてないのに!!



「んで、何の用?」

風「ああ、あんた暇でしょ?今から××スタジオに来てくんない?」

「はあ?!べ、別に暇じゃないわよ?!」



風斗の話によると、雑誌のデート特集で一緒に撮影する予定だったはずのモデルの女の子が急遽発熱で来れなくなってしまったため、代役をしてほしいみたいだ。
でも、お願いする人に対して「暇でしょ?」はさすがにないんじゃないかなー。




風「お願いだよ、今日しかないんだ!!」

「...まあ、顔が映らなければいいけど」

風「!じゃあ、LIMEで地図送るから時間通りに来て」



あまりにも風斗が必死そうだったため、顔が映らないということでOKしてしまった。
多分、さっきの会話も演技だったのだろう。でも、私は押しに弱いのでホイホイOKしてしまうのだ。

まあ、モデルの女の子が休みなのは本当っぽいので、ササッと着替えて地図通りにスタジオに向かうことにした。




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