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You side
椿兄さんの時と似たように風斗の押しに負け、部屋に入れることをOKしてしまった私。
けれど、私の部屋の中には普通のゲームや漫画の他に皆に見られたくない少女漫画や乙女ゲームや最近ハマってしまったベーコンレタスのゲームや漫画がてんこ盛り。
ま、まあ?私と風斗はキョーダイなんだからこんなの見られても平気よね?!
...だ、大丈夫よA。多分、大丈夫。
風「なにしてんの、早く開けなよ」
「え?!え、えーっと」
風「何、もしかして姉さん僕に見られたくないような恥ずかしいものが部屋にあったりするの?」
「ーーっ!!そ、そんなのないわよ!...ほら、入って!!」
あー、もしもの為を予想して棚とかにカーテンをつけておけば良かった。
カーテン代がかかるし、推しがすぐに拝めるからといってカーテンを買わなかった昔の私を恨もう。
まんまと風斗の挑発に乗っかってドアを勢い良く開ける。
風斗の言ったことは図星だったのに何自滅の方向に自ら進んでるんだ私...。
風「ふーん、中々綺麗にしてるんじゃん。って、これ...」
「ちょっと、本来の目的は映画鑑賞でしょ。人の部屋勝手にジロジロ見ないでよ」
風「はーいって言いたいところだけど、姉さんこんな趣味持ってたんだー」
そう言ってくる風斗の手の内には私のベーコンレタス漫画が。
それだけは誰にも決してバレたくなかったのに...!でも、誤魔化す術を私は何一つ持ち合わせてはいない。
だから、黙って風斗の言葉を聞くしかない。...のだが、私はそうはしない。
「それは、ごく一部よ。私は少女漫画だって乙女ゲームだって見るわ」
風「こんなヤバいこと知ったら兄さんやバカ侑介達は何て思うのかな?」
「そっ、それだけはやめて!!」
風「それじゃ、今度僕とデートしてよ」
多分、今の私の顔はポカーンとしているに違いない。
だって、まさか自分が世に言うイケメンアイドルにベーコンレタス好きがバレてそれの口封じにデートに誘われているんだから。
でも、未だによく状況が飲み込めない。
風「姉さん、どうする?僕とデートするか、それともデートせずに皆にこのことバラされるのか」
「い、行きます!!」
と言うわけで、私は今度風斗とデートをするという約束が取り付けられた。
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※何だか風斗くんが悪い子みたいになってしまってすみません汗
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心芦心芦(プロフ) - 水無月のぞみさん» パスワードの表記は英単語で分かりやすいところに書いているのでご自身で見つけていただけると幸いです。 (2021年12月16日 17時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
水無月のぞみ - 1のやつがパスワードにかかってて読めない。 (2021年12月16日 14時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ゆりかさん» コメントありがとうございます笑面白いと言っていただけて嬉しいです。これからも頑張って書いていきますね!! (2020年3月11日 3時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続きが気になります♪ (2020年3月10日 3時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2018年3月11日 19時