私の目は赤い＿２【カゲプロ】

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シンタローside
いつもハイテンションな【高坂 安弥斗】


俺はあいつが苦手だ


何故わざわざ大きな声で喋るのか


何故カナにあんなに絡むのか


何故あいつがカナに絡んでる所を見るとモヤモヤするのか


何故カナがあいつを無視する所を見るホッとするのか


全部理由は分かってるんだ


本当はアヤノの言葉に本気で焦った俺がいた


ア「でっどうするの？シンタロー！」


カナが教室を出て行った後さっきまでドアから廊下の様子を覗いていたアヤノが帰ってきた


シ「なにが？」


俺が素っ気なくそう返すと机を叩くアヤノ


ア「なにがじゃぁなぁぁぁああいっ！！！！

どうするつもりなの！？
さっきはあぁ言ったけど結構有名だよ？カナは鈍感だから気づいてないとは思うけど！」


まぁ高坂がカナの事が好きなのは知ってた

いや全員知ってると思う

てか気づいてない奴はカナだけだと思う

高坂と仲のいい友達は【高坂の恋を応援しよう】何ていう会も作ったとの噂もある


ア「そ・れ・に！

シンタローは知らないと思うけどカナは影で結構人気なんだよ！？

【冷たいと見せかけて優しい所が良い】とか

【仕事とかさり気なく手伝ってくれる所に惚れちゃう】とか

そして何より【笑顔が可愛い】！！って！」


カナについて熱く語るアヤノを見て若干引き気味になる俺

高坂がカナの事を好きって事は知ってたけどそんな事までは知らなかった


ア「そしてそしてっ！
入学してから告白された回数は5回っっ！

中学３年生の時も合せて8回っっ！」


シ「はっいつの間に！？」


流石にそれには驚いた。俺が知ってるのは中学３年生の時のあの1回だけだ

まさか他にも告白してる奴がいたなんて


ア「そーなのっ！
カナったら何にも教えてくれないんだよ！？

何で教えてくれなかったのって聞いたら

『？教えないと駄目なの？』つて！確かに教えないとだめって事は無いけど…それじゃぁ

私が寂しいのッ！！」


シ「わ、分かったから俺に言うな俺に…」


ア「とにかぁくっ！

このままじゃいつか何処の誰かも分からない馬の骨にカナが取られちゃう！

そんな事お母さんが許しませんっ！！」


今思ったけど…アヤノってカナの事になるとあの人に似てくるよな

流石親子って感じだな


ア「って事でシンタローも高坂君みたいにグイグイアピールして行こう！」


大声で犬みたいに目をキラキラさせながらカナの側まで走ってくるあいつの姿を脳裏に浮かべる


シ「絶対無理っ！！！」

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