いかないで/義勇(リク) ページ25
義「A」
「ん?どうしたの?」
前を歩く彼女がふと立ち止まり後ろにいる義勇に問いかける
土産にあげた髪飾りがキラリと月に照らされ、キラキラとより彼女を美しく見せた
義「…いや、なんでもない。聞かなかったことにしてくれ」
「そう?じゃあ行こう」
彼女はカランコロンと心地よい下駄特有の音を鳴らし前をスッと歩く
もし此処でアイツを止めてもう少しだけ一緒にいてほしいと言えたらどれだけ楽なことか
義「…」
俺はただ彼女の後ろ姿を見つめることしか出来なかった
…
暫く歩いて駅に到着した
「良かった。なんとか最終便は取れた…」
まだ列車は来てないのねと言い彼女はまだ一緒にいれると嬉しそうに笑った
どうせならまだ来てないうちに誘っておかないとと思い、口下手な俺が口を開ける
義「今度此方でやる花火大会、一緒に行かないか?」
彼女はとても嬉しそうに笑ってこう言う
「本当?なら是非喜んで」
断られなくて良かった。これで次会う約束ができる。あとは当日まで待つだけだ。でも
「でもまた暫く会えないの残念だな」
義「!俺もだ」
「ほんと?…あ」
彼女の視線の先には最終便の列車が来ていた。これに乗ったらまた暫く会えなくなってしまう
文通というものがあるが、やはりそれだけじゃ物足りない
「じゃあまた今度ね」
義「…嗚呼、また今度」
彼女が列車に乗ると扉は閉まり列車は俺を置いて反対側に走っていった
たった一日しか一緒にいれないのがもどかしくて、もし彼女も鬼殺隊だったらと淡い考えを持ってしまう
鴉「カァ!カァ!近クニ鬼ガ出現!直チニ出動セヨ!!」
義「(休みでも関係無し…か)」
彼女の乗る列車が遠くへ消えると俺はその場をあとにした
義「…」
少しだけ涙腺が緩んだのは気のせいだと信じたい
…
祭り当日、なんとか休みをもらうことができ浴衣姿で駅で彼女を待つ
「義勇久し振り」
再開すると彼女は浴衣を着ていて、着物と違ってまた綺麗な柄の浴衣だった
義「…綺麗」
「あ、浴衣のことかな?これ私のおばあちゃんが作ってくれたの」
義「(浴衣もそうだけどAのことが綺麗って意味だった)」
その事を伝えようと思ったが、言葉足りずの義勇はまた誤解をうんでしまったようだ
しかし彼女が楽しそうに話すので言わないことにする
ふと髪の毛を見ると、この前会ったときと同様義勇が渡した髪飾りをしていた
義「(嬉しい)」
「あ、そうだ」
義「…どうした?」
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スター - 無一郎とねずこで、パンダヒーローをお願いします! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 246a06d111 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - あゆり。さん» もう学校燃えるか溶けるかしてほしいですよね本当に……励ましの言葉ありがとうございます!テストお疲れさまでした!! (2019年11月15日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - まろさん» おっと、つい感情がポロッと…そうなんです。もう学校滅ぼしたゲフンゲフン……まろさんもテスト頑張ってくださいね!(。`・ω・) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 荒ぶる作者の図ボソッ…………………………テスト終わってまたすぐテストとか鬼畜ですね。私もテスト二週間前に入りました。お互い?テスト頑張りましょう! (2019年11月13日 23時) (レス) id: 445c53037a (このIDを非表示/違反報告)
あゆり。(プロフ) - マジでテスト滅びてほしいわ。うん (2019年11月10日 20時) (レス) id: 3e0865f552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆりは気力満点 | 作成日時:2019年8月16日 23時