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黒鉄side
そんなこんなで2月も終わりに差し掛かる。
ヒーロー公安委員会からメールが届いた
「一斉健康診断？？」
場所や日時などの詳細も指定されている
各自病院で受けろじゃなくて、公安が運営するみたいだ
山田「お前いつだった？」
「ほいよ」
私はメールの内容を見せる
相澤「3人同じ。“アイン”対策だな」
山田「ま、3人で行こーぜ。」
検査当日。
PM1時
私達は指定された場所に来ていた。
「どれぐらいかかるのかな」
山田「2時間ぐらいだろ」
すると、少し先には炎を纏う大きな背中が見える
「エンデヴァーさーん、こんにちは！！」
私はエンデヴァーさんに聞こえるように少し大きな声で問いかける
エンデヴァー「アインか。」
「エンデヴァーさんも今から検査ですか？」
エンデヴァー「…検査だと？貴様、何を言って、、」
塚内「エンデヴァー！“健康診断”もう来たんだね。アイン、君は“特に”しっかり検査を受けてきてくれ」
「了解！」
エンデヴァー「…」
塚内「エンデヴァー・イレイザー・マイクはこのまま僕に、アインはこの看護師について行って検査を受けてくれ。」
山田「じゃあまた後でな〜」
相澤「終わったら連絡しろよ」
「はーい」
そこで私達は別れた
看護師「最初は身体測定からです。その後は血液検査や、―――」
ありとあらゆる検査をした。
なんか機材トラブルや他のヒーローとのダブルブッキングもあったみたいで全部で3時間ぐらいかかっちゃったけどね
「ごめん、おまたせ〜！」
私は相澤達と合流する
山田「クソっ」ボソッ
相澤「…」
だが２人はあまりにも暗い顔をしていて、私と目を合わせない。
その表情は“疲れ”だけじゃなかった
“悲しみ”、“不快”、“苛立ち”
負の感情を網羅したような顔つき。
「…どうかした？なんか悪いことあった？」
相澤「…いや、大丈夫だ」
「いや、絶対大丈夫じゃっ、、！！」
山田「なあ、A…」
山田が私の言葉を遮る
「ん」
山田「寒くないか…」
“寒くないか”？
「全然平気だけど、」
山田「そうか…」
いつもみたいに話せる状況じゃない
「…相澤、山田」
山田「…」
「帰ろ？雄英高校に」
私達は茜色の空の下、私達の家に帰った
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作者名：やゆよ | 作成日時：2023年11月5日 17時
