こんな結末認めない。【第二夜】

見ーつけた【ヴィオラ】 ページ14

「...はぁ、あれほど待てと言いましたのに。」

耳に纒わり付く、自分の煩い呼吸と心臓の音を
聞きながら、また走り出す。


彼は何処へ行ったのか、
誰かと合流して逃げたのか？


ふいに、叫び声が聞こえた。
あれは、確か...

先程、私が追いかけていた、
慧さんの叫び声...ですね。

音の聞こえた方角へ、瞬間移動を発動させて...
「待っててくださいね♪」

さぁ、貴方は、
私が見えた時、どんな顔をするのか───
楽しみで、なりませんわね♪


...あら？
なんでそこまでして慧さんを追うのかって？
戦う事は嫌いだけれど...
追いかけっこ、は嫌いじゃありませんもの！

「あら！彼処にいらっしゃるのは...」
慧さん...何で、ゴミ箱に埋まっているのかしら？
まぁいいですわ、と呟き、
私は彼に言う、
見ーつけた、なんて意地悪な笑を浮かべて

...嗚呼、その時貴方は、

どんな顔をしていたのでしょうか？

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