【Free!】一歩ずつ、君に近づいていきたい… ３【松岡凛】

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清「そうか…まぁ、俺から言うことは何もない！」





そう言ったお兄ちゃんに凛と二人してキョトンとしてしまった。





またギャーギャー言うんじゃないかと思ってたのに、いつも通りニッと笑ってこっちを見ている。





凛「…俺は、卒業したらオーストラリアに行きます。

だけど、Aのことずっと好きでいる自信があります。


そんで、プロになったら…Aさんと結婚しようと思ってます。」





真剣な表情で言った凛に、お兄ちゃんも真剣な表情になる。








清「……Aを幸せにできるんだろ？」






いつもはちゃん付けのお兄ちゃんに突然呼び捨てにされてピクッと反応してしまった。






凛「はい、幸せにさせてみせます。

ただ、プロになるまで待たせてしまうんですけど…それでも、俺はずっとAさんを愛し続けます。」






『私も、ずっと待ち続けるって決めたの！

私も凛が好きだから、愛してるから！』






お兄ちゃんに向かってそう言えば、お兄ちゃんはなんだか寂しそうに笑ったような気がした。





清「そうか…良かったなAちゃん。

そんなに愛せる奴に出会えて。

お兄ちゃんは嬉しいよ。」






いつもとは違うお兄ちゃんの雰囲気。





だけど、その言葉がスッと心に入ってきて泣きそうになってしまった。





『うん…お兄ちゃん、ありがとう』






今日は素直にお礼が言えた。

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