【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「意味わからん」 ページ17

21時になれば、3人仲良く並んでソファーに座り映画を観ていた。


先程まであんなに怒っていた悟も映画に集中し、コンビニで買ったポップコーンを横からAにつまみ食いされていることは気づいている筈だが、気にしていない。



傑は映画を観ながらそんな2人も見ていた。


2人は真剣な目で映画を観て、同じタイミングで反応し、まるで兄弟のように同じ表情をしている。


何だかんだで映画鑑賞に関しては2人の意見は合うのではないだろうかと傑は考えていた。


映画の放送終了後、傑の予想通り悟とAはやっぱこの映画は良いとか、あのシーンがカットするべきじゃなかったという話で盛り上がっていた。


そしてそれと同時に悟も、あの態度がなければAは意外と気が合う後輩なのではないかと思い始めていた。


しかしAは映画について盛り上がったものの、特に悟に関して何とも思うことはなかった。




傑「Aはよく映画観るのかい？」



『いや？今日のは好きだから観た』



これはAの性格なので仕方がない。
Aは親友などいたこともなく、ただ自由に自分の思うこと、したいことをして生きてきた。


だから今回も映画を観たくて観て、話が盛り上がったから話した程度だったのだ。



この性格についていけるか、いけないかがこれから仲良くなっていけるか、いけないかに繋がるだろう。



『そーいや、なんか来週から映画ばっか観せられるって言ってたな』



傑「それはもしかして呪力コントロールの練習じゃないか？」



悟「あー、アレな」



2人は映画ばっかり観せられるという情報だけで、だいたいどんなことをさせられるのか想像できたようだ。


しかしAは映画と呪力とどんな関係があんだと頭にハテナしか浮かばない。



傑「簡単に言えば感情と呪力のコントロールだよ」


『意味わからん』



全く説明を聞いていないらしいAに、悟は「馬鹿だなぁ」とため息をついた。



傑「まぁ、慣れればすぐ終わるさ。頑張れ」


悟「頼んだらコツ教えてやらないでもない」



『いや、多分最強パイセンの考えは理解できないからいいや』



悟「はぁ！？」

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