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未だに黙っている私を、傑は気にかけながらしっかりと手を引いて談話室まで連れていった。
談話室には傑と同じくあの頃の悟と硝子がいて、やっぱりここは私の夢の中、もしくは私の記憶から創り出された世界だと確信した。
ちゃんと今の私が認識されている時点で、過去に飛ばされたわけじゃない。
これは、私の理想の世界の具現化が1番しっくりくる気がする。
悟「何黙ってんだ?」
やってきた私と傑に気付いた悟が、黙っている私を見て不思議そうに首を傾げる。
傑「帰ってきてから様子が変なんだ…硝子診てあげてくれるかい?私は補助監督に何かあったか聞いてくる」
ソファーまで手を引かれ、私が座れば傑は「すぐ戻ってくるよ」と一言残して談話室を出ていった。
硝「怪我とか、体に違和感あんの?」
私の隣に座った硝子ちゃんは、傑ほど心配している様子はなかったが、じっと私の目を見てくる。
体に違和感ってか、この世界全てが違和感。なんて言えるはずもなく、私は首を横に振った。
硝「じゃあ夏油が言った様子が変ってのは?アイツが原因?」
悟「どーせいつもの痴話喧嘩だろ」
呆れと苛立ちが混ざったような声でそう言った悟。
その言葉を私は聞き流すことなんて出来ずに、えっと顔を上げた。
『痴話、喧嘩…?』
驚く私を見て、悟は眉間に皺を寄せる。
悟「マジで今回は別れるとか言うのか?」
硝「別れちまえ。もっといい彼氏見つけなよ」
『か、彼氏!?』
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sou(プロフ) - アコさん» はい!もちろんです!!新しい作品や更新などあったらまた見に来ます!! (2022年1月31日 1時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - souさん» 宿木だけでなくこちらにもコメントありがとうございます!文才素晴らしいなんて本当に本当に嬉しいです…!幸せしかないifストーリーも書きたいとは思っているんですが、なかなか手が出せず…もし書いた時はまたよろしくお願いします! (2022年1月30日 1時) (レス) id: b7dc70b3b5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - アコさんの文才が素晴らしすぎて夏油さんと夢主ちゃんのシーンに毎回涙が止まりません、、、泣けるのも好きだけど夏油さんの幸せなシーンも見たいっていうわがままな感情が生まれてます、、 (2022年1月26日 17時) (レス) @page41 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
アコ(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます!どうやって終わらせようか悩んでいたのですが、とりあえず五条オチで書こうと思っています。更新遅れてしまいすみません!引き続き読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします! (2021年1月31日 1時) (レス) id: f73a02885d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - アコさん初めてまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年1月30日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2020年12月19日 1時