【呪術廻戦】片栗ノ花２

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『はぁ…』


何度目か分からないため息を吐き、私は目の前のドアを見つめた。



あの後、悟が全て片付け(祓えなかったらしいが)
翌日の一日は休みということになった。


硝子ちゃんが一部の人を除いて怪我を治し、重傷者だった人はみんな安静にしている。


真希と棘のお見舞いに順番に行って、部屋を出たところにパンダに会った。


パ「もう恵のとこはいったか？」


私が行ってないと首を振ると「行ってやれよー」と言われ、重い足を引き摺ってここまで来たのだ。


お見舞いに来ただけなのに、何を話せばいいだろうとか余計なことばかり考えてしまい、私は未だに中に入れていない。


しかし、恵だけお見舞いに行かないなんてことはできるはずもなく、意を決してドアを開けようとしたら勝手に開いた。


野「あれ、Aさん？」


『の、ばら』


私がいるとは思わかなった野薔薇は驚いていた。


野「伏黒のためにわざわざ来たんですか？」


『わざわざって…』



野薔薇は同級生2人に対して少々厳しいところがあると思う。


『野薔薇どっか行くの？』


野「虎杖もあの東堂って人とどっか行っちゃったんで、私は真希さんとこ行こうかなって」


『あ、そうなんだ』


「それじゃ」と言って真希の元に向かう野薔薇に心の中で「1人にしないで」と叫んだ。



部屋に入れば驚いた表情でこちらを見ている恵。


ベッドの上にはピザの空箱が置きっぱなしで、私がそれを見ていることに気づいた恵は慌てて片付けだした。


『私がやるよ。恵は安静にしとかないと』


そんな恵を止めて、代わりにゴミ達を片付けた。


恵「スミマセン」


「アイツらもちょっとは片付けて帰れよな」と小さく呟いたのは聞こえていたけど、聞こえなかった振りをした。


『ピザ食べられるくらい元気になったみたいで安心した』


恵「まぁ…これはアイツらが勝手に持ってきたやつなんですけどね」


『私もゼリーとかプリンとか買ってきたから、良かったら食べてね』


そう言ってそれらが入った袋を持ち上げた。


恵「ありがとうございます」

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