10.負けられない戦い ページ11
チームブルーside
渚「で、どんな作戦でいく?ハルちゃん。」
近くの植え込みの側に固まる男子四人。
遙「みんなそれぞれ自由に戦えば良い。」
宗「おい、それじゃあ勝てねえだろ。ちっとは頭使え。」
遙「だったらお前が考えろ。」
宗「お前がちゃんと従うならな。」
仲間割れを始めそうな二人を渚が宥める。
渚「まぁまぁ、二人とも!ここはお互い協力しようよ!」
渚の言葉に遙と宗介は相手から顔を逸らす。
渚「でも、相手にAちゃんがいるのが厄介だよね。」
宗「そうだとしても、負けるわけにはいかねえだろう。」
渚「負けたら宗ちゃん、いうこと一つ聞かないとだもんね!」
百「取り敢えず適当に撃ちまくれば良いんじゃないっすか?それよりそろそろ動かないと…」
その時宗介が何かの気配を察知し、百太郎の言葉を遮るように声を上げた。
宗「伏せろ!!」
宗介の声に反応して瞬時に伏せるチームブルー。
四人の頭上には水鉄砲から発射された水が飛ぶ。
そのまま伏せずにいたら確実に濡れていただろう。
そして水が飛んできた方向からは、笑う凛率いるチームレッド。
植え込みの陰に隠れてチームブルーの四人は顔を歪ませている。
凛「やっぱりここか、宗介。お前の行動パターンは、全てお見通しだ!」
凛の言葉を合図のように、再びチームレッドの水鉄砲からは水が次々に発射される。
それを避けながらチームブルーはそれぞれ別のところに隠れる。
凛「逃さねえぜ!」
凛、怜、真琴、Aが真面目に相手を狙う中、似鳥だけは狙う相手を間違えているかのように、凛と怜の方向に水鉄砲を向けて水を発射する。
愛「当たれ!当たれー!」
凛「うおっ?!愛!やめろ!」
必死に避ける凛と怜。
似鳥には凛の言葉を聞いている余裕がないようで未だに撃ち続けている。
その隙をついて宗介と遙は逃げ出す。
真琴「あ、待て!」
『逃がさないよ〜!』
それを真琴とAが追いかけた。
凛「くそ、逃がしたかっ!」
愛「凛先輩!ここは僕たち任せて、先輩は七瀬さんたちを!」
しっかりと水鉄砲を構えてキメる似鳥と怜。
そんな二人に凛は少しだけ不安そうな顔をした。
凛「不安だらけだが…任せたぞ!愛!怜!」
そう言って凛も宗介と遙の後を追った。
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かのい(プロフ) - めっちゃ面白です!続き作って欲しいです!!! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 496fc58da6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴかり(プロフ) - マジこの作品最高です!!宗介推しなので幸せです!!! (2018年1月2日 21時) (レス) id: 93c4762313 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 素敵過ぎて大好きです続き見たいです!!! (2016年12月24日 11時) (レス) id: ecda9cfb15 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - ほんと面白いです!いっきに全部読みました!ありがとうございます! (2016年12月13日 4時) (レス) id: 20749a2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説とっても面白いです! 引き込まれます。できれば続編を読みたいです! もし作ったら教えてください!! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 53627d6798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アコ | 作成日時:2016年4月1日 23時