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昨日のことから振り返ってみる。新サバイバーが初めての試合だとか言って救助やチェイスを伸ばせるように、という理由で俺がゲームのメンバーに選ばれた。
実際、俺を見ると嫌がるハンターが大半で俺自身も勝てる自信もある。
しかし、蓋を開いてみれば一度も出会わないハンター。嫌いな音を聞きながら永遠と解読を回し続けるのも苦痛になり始めた時、通電した。
開放されたと思って、脱出してみれば脱出できたのは三人。逃げれなかったのは新人サバイバーだった。
普段のゲームではありえない失血量に想定とは違うハンター。喉からひゅーひゅーと浅い呼吸を繰り返す目の前の女性から目を離せなかった。
ゲーム以外で、サバイバーに危害を与えることは禁止されているし、友好的なハンターも多い。だが、こいつにAを運ばせることはしては行けない。本当に頭に警告がなったかのように、そう思った。
腕の中で、寒い。と震える彼女の手を握った。顔を俺の胸の方で隠していたが血とは違う。涙が俺の服を濡らしていることが分かった。
別に昔の仲間を思い出したとか、そういうのじゃなくただその時加護の対象になったのだと思う。
目覚めた時の彼女は初めて見た時の印象と同じ、オドオドしていて周りに気を使い続けるような女性に戻っていた。手を握ってやれば恥ずかしそうにし、名前を呼ぶように言えば戸惑う。ただの女性だ。
その後は楽しそうに飯を食い、趣味のこととなれば饒舌になる。たった一日で彼女の色んなことを知ったと思う。
ゲームを通じてたくさんの人と会話している彼女を見るとなんとなく、ムカついた。俺が一番に話せていたのに、すぐに抜かれたかのような気分だった。みっともない嫉妬心だ。
しかし一つ優越に浸れたのはコイツが弱った時一番に声をかけたのが俺だということ。
迷惑をかけるだとか大丈夫だとか口では言うくせに手は俺を離さない。背中を擦ってやれば肩に頭を預けて泣きじゃくったこいつが異様に可愛らしく見えた。
これは多分、恋とかそんな可愛い感情じゃない。執着とか嫉妬とかドロドロとした汚いもの。
ゲーム以外は平和なこの荘園のせいでボケたのかさえ思ったが、それでも彼女に特別な思いを抱いてるのは事実だ。
すやすやと規則正しい寝息を立てる彼女の頬をなで髪を指でとく。
「昨日話したばかりなのにな、好きになっちまった」
俺は少し彼女の身体を隅に追いやり布団へと潜った。明日、どんな言い訳してやろう。
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とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 初コメありがとうございます♪そんなふうに言って貰えたなら本当に嬉しいです。これからも更新していくと思うのでよろしくお願いします！ (2023年3月31日 12時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 更新お疲れ様です！朝からいいもの見れた気がする…。あと初コメでした！応援してます！ (2023年3月31日 7時) (レス) @page37 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年3月31日 5時
