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部屋のドアノブが1度ガチりと動いてからノックが三回響いた。ノックよりドアノブが動いたなことに驚いて急に足を止めてしまう。体が強制的にランニングマシンから落とされよろけながら電源を落とした。
「はぁい！」
誰だろう。そう思いながら扉を薄く開けると底には今日何度も見たナワーブの姿だ。
「え？あれ、夕食時に来るんじゃなかったっけ？」
「もう夕食時だろーが。ていうか、もう立てんのか」
驚いた。私は何時間走っていたのだろう。たしかに時々水分を取ったり御手洗で離れたりぶっとおしでは無いものの五〜六時間走っていたのか。
「立てたよ、なんなら走れるしね。もう完全復活だよ！」
その場で跳ねたりしてみると、彼の表情が安堵に満ちた。そりゃあそうか。こんなやつの介護からの解放はさぞ嬉しかろう。とはいえ私は嬉しかったんだからな！と思いつつ私は汗を拭くタオルを持って広間へナワーブと向かった。
「なんでそんな汗かいてんだよ」
「ランニングマシンを使って、走ってたら時間忘れちゃっててさぁ。冬なのにほんとに暑いの」
「ランニングマシン？筋トレ云々のやつか」
「そそ、ずっと走ってたみたい」
彼は筋トレ器具を使ったことがないらしい。ランニングマシンもあまりピンと来ていないようだ。しかし彼の腕を見るだけで鍛えられていることはよく分かるので普段は道具を使わずしているんだろうな。なんて妄想をする。
「汗くさくないかなぁ。先お風呂入った方が良かったかもしれないや」
腕周りを嗅いでみると首周りに彼の顔がすっと近づいてきた。鼻を二度ほどすんすんと鳴らすと「まぁ、いけんじゃねーか？」と適当な事を言う。
「まあ、夕飯終わったら大浴場行くだろ。ついてったらいいんじゃねーか」
「そっかぁ。でもいったことないから迷うなぁ」
たわいのない会話をしながら私達は広間に着いた。既に席に着いてる人は食事を始めておりその中にはマーサさんやウッズさんなど沢山知っている人もいた。
「ナワーブは特等席のとこ？」
「ん、お前どっか決まってんの？」
「いや、いつも空いてるとこ」
簡易キッチンまで夕飯をよそぎながら彼と座る席に着いて話をする。「んじゃ隣り空いてたらこいよ」なんてありがたいお誘いを受けたのでご一緒することにした。
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とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 初コメありがとうございます♪そんなふうに言って貰えたなら本当に嬉しいです。これからも更新していくと思うのでよろしくお願いします！ (2023年3月31日 12時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 更新お疲れ様です！朝からいいもの見れた気がする…。あと初コメでした！応援してます！ (2023年3月31日 7時) (レス) @page37 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年3月31日 5時
