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最低限の会話はするし挨拶もするしなにかすべきことがあれば協力することも出来る。今のように。
ただ、たわいの無い会話がこの荘園に来てから一切できていない。原因は誰がなんと言おうと私だろう。元々できた友好関係の中へ飛び込むには飛び込む側の勇気が必要なのだ。
自身の問題点が理解出来ていても行動できるかと言えば全くできない。事前に皿に移したトーストに視線を落とす。なんだか、焼き色が模様のように見えるなと思えてくるくると皿を回転させ遊んでいると頭上から低い声が落ちてきた。
「なにやってんだ」
「あ、すみません。おはようございます」
気づかなかった。顔を上げると暗い緑のフードを深く被り、既に機嫌が悪そうにしている男と目元を不思議な模様の描かれた布で隠した男がいた。ナワーブサベダーとイライクラークだ。
「まあ、落ち着きなよ」
「俺は一度ちゃんと声をかけた」
二人のやり取りによって完全に私が悪いことが確定した。無視されたらそりゃあ機嫌も悪くなる。しかもこんな朝から。
今日一日私に無視されたことを思い出してイライラするのだろうか。そう考えると一層申し訳なさに取り憑かれた。
「すみません、トーストオマケしますから……」
トーストを一枚追加して様子を伺う。私の朝ごはんは犠牲になるがこの方の機嫌が治るなら一食くらいなんてことないだろう。彼は少し目を丸くしてそれから笑った。
「やりぃ。ありがとな」
ラッキーと言いながら自身の席へ一直線に、クラークさんは申し訳なさそうにトーストを受け取った。
「彼がすまないね、ありがとう」
彼はどうやって前を見て歩いているのだろう。
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とびこ(プロフ) - 黒猫山さん» 初コメありがとうございます♪そんなふうに言って貰えたなら本当に嬉しいです。これからも更新していくと思うのでよろしくお願いします！ (2023年3月31日 12時) (
レス) id: a150e1a772 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫山 - 更新お疲れ様です！朝からいいもの見れた気がする…。あと初コメでした！応援してます！ (2023年3月31日 7時) (レス) @page37 id: 3a62e4e3a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とびこ | 作成日時：2023年3月31日 5時
