もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

修羅場 ページ2

坂田side




『なぁ、お前にとって命ってもんはそんなに価値が低いものやんか？』





俺は､低く声をあげた。みんなゴクリと唾を飲んだ。だって俺史上最高に怒ってるんもん。演技だとか関係なく、命っていう存在価値感が葉月には低く捉えてるって俺は思うんやよね。実際に嫌がらせや誹謗中傷をやったって事でしょ？





『何、さかたん。低く怒鳴って。』





葉月も冷たい視線を睨ませて低い声で喋った。さっきの甘ったるい声はどこいきおったんや。看護師して多分俺は皆よりも命についての考えはある程度上だと思う。





『誰のせいやと思ってるんよ。今更。』




『貴方に何か関係あるのかしら？私に関係の無い質問に見えるわよ。』




『お前のせいで、あいつが消えるところやったんやぞ！！』




『知らないわよ。そんなの。あの子が勝手にやったことじゃない。』






なんて残酷な瞳を彼女はしているのだろう。前屈みになりながら俺は訴えた。でも、彼女の心には届かない見たいやった。絶対零度という言葉が今の葉月にはピッタリである。決して到達できない葉月の心みたいに。なんやねこいつって.......俺は唇を強く強く血が滲んでくるまで噛んでいた。








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