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story10 ページ12

___翌日



『こーーはいちゃん!』

勢いよく後ろから
ぎゅーっとされて顔だけ振り向くと
嶺ちゃんだった。

「こんな所でどうしたんですか?」

嶺二:僕たちは仕事で
こっちに用があったの!

「レイジ、彼女が困ってる」

はぁっと溜息と共に声が聞こえて
よく見てみると
QUARTET NIGHTが勢揃いだった。

藍:それよりキミは?
何で此処にいるの?

「友ちゃんとオフが重なったので買い物に」

そう言うと、
わしゃわしゃと髪を撫でられた。

蘭丸:お前、顔色悪いけど。

「え、そうですか?」

顔をペタペタ触れてみるも
何もない。
熱出てるわけでも…

嶺二:作曲活動、
上手く行ってないんじゃない?

嶺ちゃんに突かれてしまい
動揺してしまう。

上手く行っていない事はない。

上手く行っていないのは
七海さんとの関係について。

ST☆RISHとのやりにくさを
感じていた。
でもきっとこれは自分にとって
成長だから。

蘭丸:そっか。
まあ何かあったなら俺たちが
力になってやる。

カミュ:ふん。愚民のくせに
心配をかけるなど言語道断だ。

相方は違えど
皆に心配をかけてしまっていることに
また申し訳なさを感じてしまっていた。

目の前にいるQUARTET NIGHTも
友ちゃんも翔くんも。
枷になりたくないから
やっぱり言えない。

藍:そう言えば、最近ショウが
Aのこと見ないって行ってたけど。

「私今は事務所の仕事っていうより
多方面が多いんです。」

七海さんは多分、
社長のお気に入り。
だから私がどうしようと
あまり気にも留めていない。

まあ、事務所に迷惑をかけなければ
なんだっていいということだと思う。
仕事もしているし。

最初から利用するものとしてしか
見ていられてられていない。

なんだか昔の両親を思い出す。


嶺二:僕はこんな可愛い後輩ちゃんの曲が
好きなんだけどなぁぁ!

藍:レイジ、仕方ないでしょ。

何のことか分からず
頭の中にハテナが並ぶ。

蘭丸:今度、七海が曲を作るって
あのおっさんに言われた。

カミュ:社長命令なんだから
仕方なかろう。
聞き分けのない駄犬が。

蘭丸:あぁ!?

2人のいつも通りの喧嘩を抑えつつ、
別件の打ち合わせの時間が
迫ってきていたので
その場で別れた。

…七海さんが作る、のか。

その言葉は
今の心を深く抉った。

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心春 - 面白かったです!!続きがものすごく気になります・・・ (2022年1月6日 18時) (レス) @page26 id: ad162a1f84 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが滅茶苦茶気になる… (2020年7月21日 6時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
阿形 - めちゃくちゃ面白いです!更新楽しみに待ってます (2018年9月21日 8時) (レス) id: 4dcb764218 (このIDを非表示/違反報告)
阿形 - 更新待ってます。 (2018年7月28日 3時) (レス) id: 6161758089 (このIDを非表示/違反報告)
日蘭莉(プロフ) - いちごぱっふぇさん» こちらこそ。更新頑張ってください (2017年9月1日 15時) (レス) id: 60bb255aa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごぱっふぇ | 作者ホームページ:https://rvpf-ichigo.amebaownd.com/  
作成日時:2017年7月13日 11時

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