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___翌日
『こーーはいちゃん!』
勢いよく後ろから
ぎゅーっとされて顔だけ振り向くと
嶺ちゃんだった。
「こんな所でどうしたんですか?」
嶺二:僕たちは仕事で
こっちに用があったの!
「レイジ、彼女が困ってる」
はぁっと溜息と共に声が聞こえて
よく見てみると
QUARTET NIGHTが勢揃いだった。
藍:それよりキミは?
何で此処にいるの?
「友ちゃんとオフが重なったので買い物に」
そう言うと、
わしゃわしゃと髪を撫でられた。
蘭丸:お前、顔色悪いけど。
「え、そうですか?」
顔をペタペタ触れてみるも
何もない。
熱出てるわけでも…
嶺二:作曲活動、
上手く行ってないんじゃない?
嶺ちゃんに突かれてしまい
動揺してしまう。
上手く行っていない事はない。
上手く行っていないのは
七海さんとの関係について。
ST☆RISHとのやりにくさを
感じていた。
でもきっとこれは自分にとって
成長だから。
蘭丸:そっか。
まあ何かあったなら俺たちが
力になってやる。
カミュ:ふん。愚民のくせに
心配をかけるなど言語道断だ。
相方は違えど
皆に心配をかけてしまっていることに
また申し訳なさを感じてしまっていた。
目の前にいるQUARTET NIGHTも
友ちゃんも翔くんも。
枷になりたくないから
やっぱり言えない。
藍:そう言えば、最近ショウが
Aのこと見ないって行ってたけど。
「私今は事務所の仕事っていうより
多方面が多いんです。」
七海さんは多分、
社長のお気に入り。
だから私がどうしようと
あまり気にも留めていない。
まあ、事務所に迷惑をかけなければ
なんだっていいということだと思う。
仕事もしているし。
最初から利用するものとしてしか
見ていられてられていない。
なんだか昔の両親を思い出す。
嶺二:僕はこんな可愛い後輩ちゃんの曲が
好きなんだけどなぁぁ!
藍:レイジ、仕方ないでしょ。
何のことか分からず
頭の中にハテナが並ぶ。
蘭丸:今度、七海が曲を作るって
あのおっさんに言われた。
カミュ:社長命令なんだから
仕方なかろう。
聞き分けのない駄犬が。
蘭丸:あぁ!?
2人のいつも通りの喧嘩を抑えつつ、
別件の打ち合わせの時間が
迫ってきていたので
その場で別れた。
…七海さんが作る、のか。
その言葉は
今の心を深く抉った。
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心春 - 面白かったです!!続きがものすごく気になります・・・ (2022年1月6日 18時) (レス) @page26 id: ad162a1f84 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 続きが滅茶苦茶気になる… (2020年7月21日 6時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
阿形 - めちゃくちゃ面白いです!更新楽しみに待ってます (2018年9月21日 8時) (レス) id: 4dcb764218 (このIDを非表示/違反報告)
阿形 - 更新待ってます。 (2018年7月28日 3時) (レス) id: 6161758089 (このIDを非表示/違反報告)
日蘭莉(プロフ) - いちごぱっふぇさん» こちらこそ。更新頑張ってください (2017年9月1日 15時) (レス) id: 60bb255aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごぱっふぇ | 作者ホームページ:https://rvpf-ichigo.amebaownd.com/
作成日時:2017年7月13日 11時