二人きりの部室で。【黒尾鉄朗】

２２回目の。 ページ22

黒尾｢〜♪｣



部室に鉄朗の鼻歌と文字を書くペンの音が響く





貴女｢....今日、ご機嫌だね｣






黒尾｢んー？そうか？？｣







貴女｢鼻歌｣






黒尾｢え、歌ってた？？｣





貴女｢そりゃあもうそのお鼻から立派なメロディがね｣





黒尾｢まじかぁ〜｣







あんなに楽しそうに鼻歌歌っときながら



無意識だとか凄く鉄朗らしい







貴女｢ほんと鉄朗って不思議｣





黒尾｢どこが｣





貴女｢鋭すぎたり鈍感だったりさ？



ムラがありすぎ。｣








黒尾｢....そうかもなぁ｣






貴女｢え｣







珍しく素直に肯定する鉄朗に驚く









貴女｢熱、ある？｣





黒尾｢ない｣




貴女｢どっか具合悪い？｣




黒尾｢全然｣





貴女｢鉄朗って１卵生の双子いたの？？｣



黒尾｢いない



つかしつこい｣






貴女｢いや、だって｣







黒尾｢俺今緊張してんの｣





貴女｢は？なんで｣






黒尾｢おま、それは聞くなよ｣






貴女｢はぁ？｣






全くもって意味の分からないことをいう鉄朗に首を傾げる





黒尾｢男の覚悟だよ



お前はさっさと仕事済ませろ｣







貴女｢言われなくてもするから！！｣







まぁ男のなんちゃらに首を突っ込むほど野暮な女じゃない。

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