些細なことでも、 ページ22
天祥院英智side
三毛縞くんとAちゃんは、幼い頃から顔見知りだったらしい。僕や敬人と出会う前から。
幼い頃、よくAちゃんは男の子たちと喧嘩になることがあったらしい。
その仲裁に入っていたのは、三毛縞くんで。それから、Aちゃんと三毛縞くんはいつも一緒にいたんだ。そして、Aちゃんの初めての親友。
何年か経って、二人は疎遠になった。
そしてAちゃんは僕たちと出会った。
そしてまた学院で、三毛縞くんと再会した。
また二人は一緒にいるようになった。
けれど三毛縞くんはfineである僕たちのことを良く思っていなくて。
Aちゃんを説得して、僕たちから離れさせようと思ったんだ。
「このままじゃ、Aさんも大切なものを失うことになる。だから、」
『…確かに零たちも大切だよ。でもそれと同じくらい私は英智と敬人を大切に思ってる。fineのみんなも。』
「＿後悔する。絶対に。」
『しない。私は本当にみんなのことを大切に、』
「もう全部捨てて逃げるんだ！！俺はAさんが大切だからこれ以上傷付いてほしくない！！！！英智さんと幼馴染みだからって、何も自分まで＿」
『ちがう。幼馴染みだからじゃない。私の大切な人は、英智たちだから。だから一緒にいたい！！私はみんなと一緒に幸せに、』
「っ、みんなが幸せになれるハッピーエンドなんてない！！！！」
口喧嘩の末、二人は絶交した。
でもそれはAちゃんがそう思っているだけで、三毛縞くんは今でもAちゃんのことを親友だと思っている。
今まで自分の意見を尊重してくれていた三毛縞くんが、自分の意見を聞いてくれなかったことにAちゃんはショックを受けた。
三毛縞くんがAちゃんへ向けている感情は、重い。重すぎる。それにAちゃんが耐えられなかったんだ。
「…これが二人の過去。」
「……………」
「二人にとって、とても悲しい出来事だったんだよ。」
「そう、だったんですか…」
その出来事がどのくらいショックで互いにどのくらい深い傷を負わせたのか、当人にしかわからない。
助ける、なんて簡単なことじゃない。
「…ありがとうございました、私、行ってきます。」
「待って、あんずちゃん。…一つだけいいかな?」
僕は、あんずちゃんを引き留めた。
一つだけ、どうしても伝えたいことがあったんだ。
Aちゃんが学院へ復帰したのは、
君が来てくれたからなんだよ、
木ノ下あんずちゃん。
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晴色 Haruiro - こ…更新停止になっている…！めっちゃ気になるところ…！ (2020年9月28日 22時) (
レス) id: cb91fa8278 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いやあの…2winkは何処へ？？ (2020年5月8日 0時) (レス) id: 8838e23b4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 思わず家族の前で大号泣...です！！笑 とても面白いです！続き待ってます！ (2020年4月29日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
あや - ギャグとシリアスの要素をどっちも入れたお話がすごい好きです!夢主ちゃんのおふざけ読んでて面白いです!これからも更新頑張ってください! (2020年3月13日 0時) (レス) id: b66ce4994b (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 合格おめでとうございます！また話がみれるなんて嬉しいです！さっそく今までの話見返してきます！ (2020年2月29日 17時) (レス) id: 185b755f08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kairi | 作成日時：2019年5月15日 16時
