君の声を聴かせて ページ46
in放送室 瀬名泉side
「久しぶり、ゆうくん♪」
「そ…そう、ですね…僕は仁兎先輩に呼ばれてきたんですけど…しかも何で放送室にいるの…!?」
放送室にある椅子に座りながら久しぶりのゆうくんの顔を拝む。
藤堂のせいで最近ゆうくんと疎遠になってたからねぇ？
写真の中のゆうくんとは毎日顔を合わせてたけど、
「やっぱり生で見た方が可愛いよねぇ、ゆうくんは!」
「ひっ…!!」
そんなに怖がらなくてもいいと思うんだけど＿
「おい！泉ちん!!もうやめるんら！嫌がってるらろ!!」
あーあ…せっかく二人きりだったのに。まぁいいか。続きは話が終わった後にでも。
「あ、仁兎先輩…!あの、これはどういう…」
状況が飲み込めていないゆうくん。
「ん〜…ちょっとした話ら!」
「さっきからずっと噛んでるよぉ」
俺の指摘に顔を赤くして怒るなずくん。それを苦笑いして見てるゆうくん。
ここまでは、普通のやり取りだ。
「ゆうくんに、ちょっと聞きたいことがあるんだよねぇ」
「聞きたい、こと…ですか…?」
何のことかと考える素振りを見せるゆうくん。あぁ可愛い、じゃなくて＿
「単刀直入に言う。Aとあんずのことだ。」
なずくんが強い口調で語りかける。
ゆうくんは、一瞬にして顔を曇らせてからうつ向きがちになって制服の裾を握っていた。
「Aとあんずは悪くないんだ。藤堂がお前らを騙してる。機材の事故だって＿」
「やっ…やめて、下さいっ…!!」
ゆうくんの声は三人しかいない放送室によく響くはずなのに、籠った様な声になり、消えた。
「ななみちゃんは…そんなことしませんっ…!!」
＿＿＿完全に、毒されてる。
早く目を覚ませないと。
「じゃあ逆に質問するけど…あんずはゆうくん達の衣装をボロボロにしたりするわけぇ？」
あぁ、ちょっと言い方がキツかったかな。ゆうくんは涙を必死に堪えてるように見えて。
「Aも他人をあんなふうに傷つけたりしないだろ？」
なずくんは小さい子がイタズラした時の様に優しい言葉で強い口調で声をかける。
「ねぇ、ゆうくん…！」
「真ちん…！！」
戻ってきてよ。
目を覚ましてよ。
＿響かない声の決断は
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夕凪(プロフ) - 今更で申し訳ないのですが、に〜ちゃんとれおぴの一人称は『俺』じゃなくて『おれ』です。またこの作品にすっごいハマりました！大好きです！！！ (2019年5月26日 23時) (
レス) id: 68e7a05a67 (このIDを非表示/違反報告)
kairi - reoさん» ななみさんが二人…!?カオスですね(笑)応援ありがとうございます！！ (2019年5月3日 12時) (レス) id: 35d53c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
reo(プロフ) - 自分の名前もななみにしたのでだいぶカオスになりましたww 作品すごく良かったです！ 感想少なくてすいません,,,応援し続けます!!! (2019年4月29日 18時) (レス) id: ca973e541b (このIDを非表示/違反報告)
kairi - 腐れ外道饅頭さん» うわぁ本当だ…!?!?すいません、訂正しますっ!!!! (2019年1月9日 20時) (レス) id: 35d53c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
腐れ外道饅頭 - さぁ、／１ のところ、ひなた 味方、不明に２回かいてますよ。読みごたえがあって面白いです。憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 20c76d7a6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kairi | 作成日時：2018年2月8日 4時
