【あんスタ】やまない雨などないのです。【裏切り】

わたしたちなら/3 ページ23

「王さまが藤堂の肩を持ってる。」
『…え？』

教室を出てから戻ってきたやいなや、泉がそんなことを言い出すので私たちが動揺を隠せることは無く。

…どのくらい動揺を隠せてないかというと、英智がメイド服のスカート(ロング)の裾に足を引っ掻けて転ぶくらいに!!

まぁそれはどうでもよしとして。

『レオが藤堂側に行ったってこと〜!?』
「そ、さっき廊下ですれちがってねぇ、アンタまたサボり？って聞いたら『もう俺はお前らの味方はできない』『話しかけるな』だって。」

あのレオが?
…そんなこと、あるわけない。そう信じたいけど。私は何も言えない。

「でも…まさかあいつが…」
「＿その『まさか』が起きている今、証拠でもなんでも集めて藤堂に突きつけてやれば良いのだよ。」

『…それはそうだけど肝心の証拠が集まらないので!!!!…っと英智？転んだ体制のままだけど大丈夫？死んでる？』

「Aちゃんが心配してくれたっ…!これほど嬉しいことは無いよっ!…まぁ少し気になったことがあってね。なんでもないよ。」
『…ふーん、そう？あとキモいぞ』

英智の気になったことがなんなのか私は別に気にならなかったけど。

「＿月永くんが…？」





そう呟いた英智の瞳は、いつものおちゃらけた雰囲気は一切無く。皇帝の瞳をしていた。

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