【あんスタ】やまない雨などないのです。【裏切り】

大地を蹴って ページ31

『ん…ここ…どこ…?』

目を開けると白い布団に寝かされていて私の手や腕には点滴の様なものが繋がれている。

「Aさんっ!?先生!!Aさんが目を覚ましました！」

看護師と思われる一人の女性が先生！と叫びながら廊下に出ていった。

私、生きてるんだ＿

『よかったぁ〜…』

とホッとするのも束の間。

「全治２ヶ月です」
『ﾁｰﾝ/』

医者から発された言葉に絶望しか感じない。でも２ヶ月で完治するのは奇跡的らしい。
(血が無駄に出てただけで命には別状が無かったらしいが)

それからは味方のみんながお見舞いに来てくれたりして＿
あれ、そういえば英智や泉とかあんずちゃんたちは見てないなぁ…Aちゃんさみしい！

またノック。お見舞いかな？

『入っていーですよー』

駆け込んで来たのはRa*bitsのみんなだった。

『あれ、みんな大丈夫なの!?』
「＿A!にーちゃんから全部聞いたんだぜ…Aとあんずは悪くなかったのに俺たちは悪者扱いして…それなのにAは俺をかばってケガをして…本当にごめんなさい…!!」

みんな泣きじゃくりながら、ごめんなさい、ごめんなさいと謝ってくる。

「おれ、藤堂先輩とA先輩が言い合いをしてたの、見てたんです…だけど、何もできなくてっ!」
「僕たち、何も分かってなかったのに…!ごめんなさい…ごめんなさい!」
「…A、守れなくて…ごめんな」

『…う〜ん…みんな、顔を上げて？』

みんな目の下が赤い。アイドルなんだから気を付けないと。

『もう、いいんだよ？みんなは悪くないんだよ？』



素直で心優しい後輩と同級生に恵まれた私は幸せだ。

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