【銀魂 夢小説】訳アリ人妻は拾われる。【桂小太郎寄り・微逆ハー】

36話 ページ38

『はぁ……ふぅ、結構体力使いますね……お皿洗い然り、洗濯然り』

「だろう？ 隊士達ったら胴着汚すのにも躊躇ないからねぇ、お疲れさん」



やっとの事でお昼休憩の時間です。お皿洗いが終わった後は、すぐに隊員さん達の寝間着やら胴着やらのお洗濯をやりました。

とにかく量が多いので、一度に持っていかなければいけない量も増えます。そのせいで私の視界は洗濯物一色、覚束ない足取りで洗濯機が三台ある洗濯室へと行きました。

まだお昼時なのに、既に体が痛みを訴えています。腕、腰を中心にジンジンと痛みが伝わってきます。



『明日筋肉痛になりそうで怖いです……』

「そのうち慣れるさ、それまでが大変だろうけどねぇ。辛いようであれば、医務室に湿布あるから貼りな」

『お気遣いありがとうございます』



他のお二人の女中さん、川原さんと空野さんも、初日から打ちのめされた私を気遣って下さいました。先輩方が皆さん優しくて、心にじーんと沁み渡ります。

今日のお昼ご飯はカレーだそうです。隊員さんの分をよそって残った余りのカレーです。おかわりする人もいらっしゃるので、元から少し多めに作っているんだとか。



『そういえば、お昼の時に土方さんにだけマヨネーズをお渡しになっていましたが、土方さんはマヨネーズがお好きなのですか？』

「好きなんてもんじゃないねェ、あの人は一日にマヨネーズ丸々一本使う人だから」

『え、えぇ……』



好きな物を否定する事なんてできませんが、ただでさえスプーン1杯分で100キロカロリーありますから、お体を悪くしないか心配です。

それはともかく……食事の際には、土方さんにマヨネーズを出すのですね。忘れないように、常に携帯しているメモ帳とボールペンを取り出してメモをしておきました。先輩から教わった事は、逐一メモをしていかねば。



「後30分くらいあるし、ちょいと屯所内でも回ってきたらどうだい？」

『そうですね。まだそんなに把握していませんし……5分前には戻ってきます』



そう提案されたので、お言葉に甘える事にしました。屯所内を見て回るついでに、隊員さん達にも改めてご挨拶して回りたいと思います。

37話→←35話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す