13話 ページ14
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新八さんの言った通り、そこそこの量を買い込んだ。お米、安売りしてた卵、イチゴ牛乳、酢昆布、生クリーム、数々のお菓子など。
袋をいくつかに分け、分担して持つ事に。……ああ、外に出たついでに、ちょっとこれも頼んでしまいましょうか。
『銀さん、申し訳ないのですが、少し寄り道しても良いですか?』
「あんまり遠くじゃなけりゃな」
「大丈夫です。歩いて10分くらいの場所ですから」
立ち寄りたい場所。それは我が家です。とは言え、帰る訳ではなく、日用品の回収が目的。
洋服とか生活用品を少し取ってこなければ。足手纏いにならないよう、あまり多くの物を持とうとは思っていません。
必要最低限だけ持っていけば平気だと思います。それに、あまりにもごっそりと荷物が減っていると、流石の旦那も疑うでしょうから。
「へぇ、加茂さんの家って結構町に近い所にあるんですね」
『その方が便利ですから。今となってはあまり見たくない家ですが』
買い物品の入った袋を揺らしながら歩くと、段々と店が少なくなり、住宅街へと移っていく。
郊外ですが、中心地に近いので交通の便などは良い方です。それもあってか、“高級住宅街”などと言われているんだとか。
少し歩くと、木造の塀に囲まれた屋敷が聳え立っていました。そこの門の前で、足をピタリと止める。そう、ここが私の家。
旦那が貿易会社の社長をやっているので、お金には困らない。厳密に言えば、お金に困っていないのは財布管理をしている旦那だけですが。
『ここです』
「おお〜でっけー家アル、金持ちそうネ」
『一応旦那が貿易会社の社長をやっていますので、多少は』
門の南京錠を開けて、ゆっくりと内側に押す。「どうぞ」と銀さん達を招き入れました。石畳の道を少し進むと、玄関が見えます。門の鍵とはまた別の鍵を使い、戸を開けました。
『玄関で待っていただくのも申し訳ないので、どうぞ上がって下さいな。客間に案内致しますので……』
玄関で靴を脱いでもらい、客間へご案内。あまり使っていないせいか、少しばかり殺風景ですが。
ここまで付き合わせてしまったせめてものお礼に、冷たい麦茶とお茶菓子も少しお出しする。
……さて、待たせる訳にもいきません。早く準備を済ませてしまいましょう。
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復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時