40話 ページ42
「成る程……確かに奴らもA殿をただの一般人と思っているからな。だが、雰囲気に飲まれて断りきれなかった方にも責任はある」
『うう……面目ないです』
本当、返す言葉も見つかりません。あそこで私が断っていれば……今になって事の重要さを理解し、どうすれば最善なのか足りない頭で必死に考えます。
ですが、混乱している頭では思いつくはずもなく……思わず頭を抱えてしまいました。
「……まあ、でもな」
『はい』
「最近、雰囲気が少し明るくなったように見える」
『え……そう、ですか?』
明るくなった? 私が?
突然の桂さんの言葉に、思わず目が点になった。確かに、変化というのは他人の方が気付いてくれるとは言いますが。「明るい」なんて、今までの私には無縁の語だったのに。
「それに最近、当初より自分を卑下する事が少なくなった。頭の中までは分からんが、少なくとも口に出す事はあまりなくなったな」
『そ、そうですか? 自分じゃあまりよく分からないのですが……』
「銀時を始めとした他人と関わる機会が増えたからだろう。そう考えると、真選組女中のバイトも悪くないのかもな」
確かに、今まで……いえ、桂さんと出会う前までは、交友関係など一切ありませんでした。それもこれも、旦那がいたから。
成人を迎えて間もなくお見合い、結婚。それからと言うもの、携帯のアドレスを全て消されたり、挙句の果てには携帯自体を壊されました。
その上、日中は決して外に出るなという脅し。旦那の威圧に押された私は、ただ首を縦に振って言う通りにするしか出来ませんでした。
でも……彼に出会えたから、私は少しずつ変われているのかもしれません。いえ、しれない、ではありませんね。確実に変われています。だって、私を助けて下さった方が、そう仰っているんですもの。
『桂さん。私を助けて下さって、本当にありがとうございます。このご恩は、一生をかけてもお返しします。だから……』
――これからも、お傍にいさせて下さい。
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復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時