検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:112,006 hit

28話―挨拶― ページ29

「A殿、少し良いか」

『はい? 何でしょうか』



春雨の一件から数日後。何事もない平和な日常を送っていました。攘夷志士としてそれはどうなのか、なんて言ってはいけませんよ。

攘夷志士だって、毎日ドンパチやっていては疲れると思うのです。こうやって何もせず、家でのんびりするのも大切な事です。

私が食器を洗っていると、桂さんから声をかけられたので、手は動かしたまま返事のみしました。



「随分と遅くなったが、俺の仲間達に貴殿を紹介しようと思ってな」

『あ、そういえばご挨拶まだでしたね』



(くだん)の時にお仲間さんの一人と偶然顔合わせしてしまいましたし、相手の方も「この人誰だ」って顔なさってましたし。

ただ心配なのが、攘夷志士は屈強なお侍さんばかりですから、女の私が受け入れられるかどうか……頭領である桂さん直々の招き入れですが、正直力を見込まれた訳ではありませんから。



「なので今日、収集をかけておいた。早速行くぞ」

『あら、ここでやる訳ではないのですか?』

「ああ、また別にアジトがある。案ずるな、今日はミーティングではないからな、長時間拘束しない」



「では行くぞ」と羽織物を羽織って出かける準備を早々に整えました。エリーさんも準備万端なようです。

私も急いで残りの洗い物を洗って、外着に着替えました。着物ではなく、動きやすい洋服です。Tシャツにジーパン。

家を出て数分くらい歩くと、一軒の長屋が見えました。彼曰く、ここだそうで。結構拠点から距離近いけど、大丈夫なんでしょうか? 玄関の引き戸を開け、靴を脱いで上がり、またすぐそこにある襖を開けました。



「桂さん、エリザベスさん! お疲れ様です!」

「桂さん! んまい棒のコーンポタージュ味持ってきました!」

「何だ、もう集まっていたのか」



そこは大広間になっていて、数十人もの志士の方達が既にいらっしゃっていました。好奇の視線を四方八方から受けます。見知らない私を見たら当然と言えば当然です。

桂さんとエリーさんは、私を連れて志士の皆さんの前に立ち、各々喋る皆さんに制止を掛けました。



「ハイ静かにー。今からお前達に新たな同志を紹介しよう。さ、自己紹介して」

『はい。初めまして。ご挨拶遅れてしまいましたが、少し前から活動させて頂いています、加茂Aと申します』



「よろしくお願い致します」と、皆さんに深々と頭を下げました。

29話→←27話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 桂小太郎 , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。