59話 ページ16
私が控え室に戻った時は、既にみんな体育館に戻ろうとしている所だった
『遅れてすみません!!』
あーあの時、好奇心で覗かなきゃ良かった…
すると、いつの間にか私の横に移動していたテツヤ君に話しかけられる
「Aさん、どうしたんですか?」
『あーガングロに絡まれたんだよ』
私がゲンナリと答えると、ガングロが誰か分かったテツヤ君は眉をひそめた
「…大丈夫でしたか?」
大丈夫なような大丈夫じゃないような
『…なんか気に入られたみたい。今度、涼太にイグナイトして欲しい』
「………なるほど…あの駄犬め。わかりました」
真っ黒子さん、駄犬って聞こえてますよ!
なんとなくテツヤ君は敵に回しちゃダメな気がした
第3Qは今まで以上に厳しかった
青峰君のスピードに大我君でさえ歯が立たない
また、変則的でトリッキーな動き型にはまらないシュート。常識の通用しないバスケに誰も手も足も出ない
「オレに勝てるのはオレだけだ。テメーだけじゃ抗えねーよ」
こちらのベンチの近くまで来た青峰君はニッと好戦的な表情で「出てこいよ…テツ!!」とこちらに挑発してくる
「見せてみろよ。新しい光と影の底力をよ」
誠凛はメンバーチェンジでテツヤ君投入
ベンチのみんな、私も祈るような思いで試合を見守るしかない
テツヤ君の長距離パス、大我君も自分で無理に行かないで日向先輩にパスを回す。
クラッチタイムに入っていた日向先輩は3Pを決めた
「つか祈ってんじゃねーぞ一年!オレが撃つ時は称える準備だけしとけや…!」
うん…誰?クラッチタイムの日向先輩は本当に人が変わる
テツヤ君投入で少しずつシュートが決まりこのまま流れが良くなるかと思いきや青峰君にテツヤ君のイグナイトパスが簡単に取られてしまう
それもそうか…元光なんだから影のことはよく知ってるよね
今までねバスケじゃ青峰君には通用しない……
あっさり3人抜きした青峰君は大我君とテツヤ君を吹き飛ばす程のダンクを決めた
呆然とする2人…そこからはもう手も足も出なかった
それに痛めた足を庇うようにプレイしていた大我君は今度は逆の足に負担がかかり途中交代を余儀なくされてしまった
隣に座る大我君からのほとばしる怒りに息ができないくらい苦しかった
リバウンドも取れず、いつの間にか点差は40点差、先輩達の目に諦めの色が現れるが
「…可能性がゼロになるとすればそれは諦めた時です。どんなに無意味と思われても自分からゼロにするのだけは嫌なんです」
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胡桃(プロフ) - 蘭花さん» ありがとうございます!やっぱり宮地さんはどんな宮地さんでもイケメンですwこれからもなるべく毎日更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2016年9月11日 20時) (レス) id: 7ef098a1e4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭花(プロフ) - とっても面白い作品でいつも見させて頂いてます!宮地さんはシスコンでもイケメンですね!更新頑張ってください! (2016年9月11日 18時) (レス) id: d146509166 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - ユウさん» ユウ様。コメントありがとうございます。拙い文章ですが完結まで頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします (2016年9月5日 14時) (レス) id: 7ef098a1e4 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからどうなるか楽しみです、更新頑張って下さい。応援してます (2016年9月5日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡桃 | 作成日時:2016年9月2日 11時