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ひまわり畑で捕まえて 3 ページ17

意外すぎるその人物にしばらく動けなくなった

当の本人はというと「へー、狭いけど良い部屋じゃん」など言いながら入っていく


「こら!待ちなさい!!」

「なんだよ」

「なんだよじゃない!誰がアンタを部屋にあげるなんて言った!?」

少年はよくわからないといった顔でこちらを向く
礼儀がなってないというより常識のない子どもだということが今のでよーくわかった



「だいたいね、人の家にあがるときに言うことがあるでしょ!」

「そんなもんあったっけ?」


うーん、と首をかしげながら少年は考えている

そして少ししてわかったという風に顔を輝かせ言った


「おじゃまします!」
「そうよ、それよ」
「じゃ、おじゃましまーす」




ガッ

「でもだからって家にあがっていいとは言ってないわよ」

少年の首根っこをつかんで玄関に引きずる

「ちょっ、マジで俺の話聞けって!
今マジで困ってっから!」

振り返り、じとりと少年を見る

「き、聞いてくれ…ください……」









少年の意見を要約すると、昼間の島崎さんに追われてるから匿ってほしいとのことだった

「アンタ達昼間一緒にいたじゃない」

「だーかーら!あれは逃げる機会を伺ってたんだよ!」

「どうして逃げる必要があるのよ」

アンタよりはずっと良識的な人じゃない、と私が言うと少年は急にそっぽを向き
何やらこれ以上言うとお前を危険に巻き込む可能性がなどとぶつぶつ言っている

「こんな状況で、まだ巻き込んでいないとでも?」

「うっ…」

どうせただの家出か何かだろう
こういう年頃の子どもがすることなんてだいたいみんな同じなのだ

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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時

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