かくしごと ーKEIー

ｓｅｃｒｅｔ２７ ページ27

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ついに当日





完璧な状態で待ち合わせ20分前に駅に着く








やっぱり日曜日だから人が多いな……




　すると、





視界に自分も予測してなかった人物が映り込んできた








［間に合うのこれ〜］



［間に合わないよー走ろ走ろっ］








自分が担任を務めるクラスの女子生徒達だ





　 そうだ、、





ここは高校の最寄り駅。近くに住んでいる生徒、部活に行く生徒に出会ってしまう






　そんな細かいこと考えてなかった……




　 ばれないようにしないと…








少し端の暗い方で待っていると、ＬＩＮＥの通知音が鳴った






A伊野尾さんどこですか?







　嘘っ！？ もう来てるの？





俺が遅れたみたいになってる……？







伊野尾生徒が多いので端の方にいます。



伊野尾カフェの横に来てください







本当は俺が迎えに行くのがベストなんだろうけど、




生徒が多すぎて、一緒にいるところを見られたら噂で全員に知れ渡ってしまう





　これは月島さんのためにも避けたい









「伊野尾先生っ」




『月島さん！！すみませんここまで来てもらっちゃって…』








　月島さんの姿を見て固まる






花柄の涼しげなワンピース。月島さんの清楚なキャラに似合っててすごい可愛い







「私も途中、生徒に会いそうになって遠回りして来たので予定より遅れてしまいました」





『まだ5分前だからギリギリセーフ』





「伊野尾先生、＿」








さっきから伊野尾先生、伊野尾先生、






名前を呼んでくれるだけで嬉しいけど、

外の世界で伊野尾先生って言うと、先生と生徒の関係って勘違いされてしまうし、








『今日はタメ口がいいな……』




「いやっ、さすがにそれはダメですよ！！」





『だって外で先生呼びされると怪しまれるでしょ？それに今日は楽しんでほしい日だから


　 俺に気楽に接してほしい』








俺の説得に納得したみたいで、照れた様子で頷く





　なんで照れてるんだ？？








「じゃあなんてお呼びすれば…」




『もう敬語になってる！ 慧さんとかでもいいよ？』





「慧さんなんてイキナリ無理ですっ//」





『じゃあ強制。今日はタメ口で接すること。

　 俺のことを慧さんって呼ぶことね』






「はい、、」








これはまだ始まりに過ぎない



これから僕の心はおおいに振りまわされる

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