いいよね ページ8
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「りり凛月くん助けとぇ…」
「もう少し見とく」
「っくまくん?!」
パッと顎から手が離れ安堵のため息を溢す
特に笑みを浮かべる訳でもない凛月に、不安が募りつつも、お陰で顔の熱は下がった
「…くまくんいつから起きてたの?」
泉の質問に、凛月はむくりと起き上がりよからぬことを言いかけた
「Aの顔が赤k「凛月くんのシチュエーションは!ベッドで頬杖突きながら油断しすぎって紫外線対策注意する感じですね!」待ってスマホで書いて送って…ってまず連絡先教えてもらわないと…」
そのため私は発言を遮り「宿題」の答えを提供すると、彼はハッとした顔で聞き親指を立てた
凛月の言葉に私も釣られてスマホを手にしかけたけれど、その手は止まった
「アイドルと私的に連絡先交換はリスクが高いので遠慮します」
もう私はただの事務
アイドルと連絡を取る事は基本オフィスのパソコンだけ
けど重要なポストでもないし…なんて少し気は緩くなったが、それでも彼らにもし万が一何かあっても私は責任が取れないのだ
「けどセッちゃんとは取ってるよね?それに私的にって言っても、あくまでここの事務員さんだから良いでしょ…?」
「泉くんとは赤ん坊の頃からの馴染みだからで、うーん…」
「セッちゃん、A…ダメ?」
凛月の懇願する様な上目遣いに良心が痛んだ
同様に隣の泉も複雑そうに私を見つめた
泉!君は味方ではないのか!
「そうだねぇ、くまくんはそんな頻繁に連絡取るようなタイプではないし、俺だけカンニングも狡いから良いんじゃない?」
「泉くんの決断に感謝!これで易々と責任転嫁できる」
ぺちっと頭頂部にくらった手刀に笑って、凛月との連絡先交換を終えた
けれど事務員として彼らと関わる以上、いちいち悩んでたりはできないんだろうな
ほんの少し見えた不安は、次第に膨れ上がり爆発するのなんて、経験したはずなのに、私は凛月の表情に絆されて新たに増えた連絡先欄を見つめ笑った
「そうだA、みんなの分もついでに考えてあげてくれない?」
「うん断るね」
「断られたねセッちゃん」
「普通断る?俺のお願いを」
「仕事が増えちゃうし、一応企業側からの“Knights個人が考えたシチュ”として売りたいのに、私が考案したなんてバレたらクビになっちゃう」
「クビにはならないでしょ
因みにあと30分弱で召集かかってるから、Aも来てよね」
「断固拒否するね」
凛月の笑い声をBGMに私は走ってその場から逃げた
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みんじろう(プロフ) - 遥斗さん» 遥斗さん!ご指摘ありがとうございました!全く気づいてませんでした💦すぐ訂正させていただきました!感想もとても嬉しいです(^^) (2022年10月13日 3時) (レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
遥斗(プロフ) - 面白かったですが、変換二つとも機能してないですよ〜! (2022年10月13日 1時) (レス) id: 2872b3e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんじろう | 作成日時:2022年5月30日 1時