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だけど、少しは ページ6

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話途中にパタリと電池切れをした凛月に泉は呆れ顔で笑ってから、ひょいっと彼を抱き上げた


「適当に運びたいから、Aドアマンして」

「えっ、泉くん1人で大丈夫?凛月くん仮にも男の子だし重たいでしょ?」


私も何処か凛月の一部を持たねばと、手をあわあわさせながらそう言うと、泉はキッ!とした目つきで私を睨みつけた


「俺だって男だから」

「ごごごめん大人しくドアマンします…!」


きっと彼の両手が空いていたら胸倉でも掴まれていそうな眼光で、今は寝落ちた凛月に内心感謝して大人しく言われるがままドアを開けた


「A

め が ね」

「あ、そうだった…

はぁぁ…泉くんやっぱ私無理だよマネージャー…抜けまくりのポンコツマンだもん」


近くの空いてそうな会議室を探す彼の後ろをトボトボ付いて歩く
私の言葉は泉には届いていないのか、返事はない
そんな中彼は空きルームを見つけた様で、私の方へと振り向き顎で「開けろ」の合図
私は敬礼をしてからサッと前に出てノックを3回
ガチャリとドアを開けおせえて2人を招き入れた


椅子を3つ並べた所に言わずもがな、凛月をそこに寝かせた泉は、そのままテーブルに腰掛けた



「3ヶ月だけ、俺のそばにいてよ
そのくらい良いでしょ
ヤダけど、事務のことも優先してていいから」


「…本当に?」

「うわぁ、その嬉しそうなムカつくぅ」

「だって泉くんのマネージャーにしては不甲斐ないから、申し訳なくて」

「…俺とAの仲なのに」

視線が少し下がり、物寂しい雰囲気の泉


そんな彼を見ると
胸の奥がちくりと痛んだ


「昔と今じゃそうはいかないよ
けど、出来る限り頑張るから、そんな顔しないで」


幼い子を、慰めるように
彼のふわふわの髪を撫でて微笑むと



「っ子ども扱い禁止!」

「わ、ごめんごめん」

振り払われてしまった
けれど彼の照れて怒った顔が可愛く、それ故緩んだ私の 頬を摘み睨んできた泉

「泉くん暴力反対!」

「Aが調子乗るからでしょー?」


いつぶりにか、泉と戯れあって心から笑えた気がする
このところ、ずっとお互い忙しくてしていたから、仕方ないといえばそうなのだけれど


「そうだ、今度日焼け止めのCMあるらしいんだけど、各々シチュエーション提案するって課題があるんだ

何か出して?」

「急ですね」

「うん、Knightsの宿題
明日メンバーでプチ会議するんだけどさ、女子の意見も聞いておいて損はないでしょ」


「ほんと急ですね」

「うるさい」

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みんじろう(プロフ) - 遥斗さん» 遥斗さん!ご指摘ありがとうございました!全く気づいてませんでした💦すぐ訂正させていただきました!感想もとても嬉しいです(^^) (2022年10月13日 3時) (レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
遥斗(プロフ) - 面白かったですが、変換二つとも機能してないですよ〜! (2022年10月13日 1時) (レス) id: 2872b3e107 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんじろう | 作成日時:2022年5月30日 1時

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