もどかしい ページ5
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軽く練習と冷やかしに来たいと言った凛月は練習着を取りに一度離れた
ダンスルームに戻るやいなや、恐怖の壁ドンで
「俺がいなきゃすぐバレそうじゃん
そんなんで良いわけ？」
私は泉にめちゃくちゃ説教されているのである
「案外私風化してるかもしれないから大丈夫かも！」
「くまくんが特別なだけで、まだまだ干されて日は浅いんだから、もっと警戒心持ってよね」
「じゃあマネージャー降りたい」
「ダメ
正直、Aには俺と同じ場所に戻って、もう一度輝いて欲しい
同じ土俵なら、例えどんな風に吹かれようとも絶対に俺が守れるからさ」
心なしか、何か企みがありそうな言い回しの彼
練習を再開したわけでも無いのに、ほんのりと色づく彼の 頬
なんて言えば正解なのか分からないまま、私は泉の言葉に、首を横へと振った
「泉くん、ごめんね
こうやって一緒に努力するのは凄く楽しいけど、もう表舞台は怖くて、悲しくて、耐えられない」
「っ俺がその気持ちぶっ壊せばいいんでしょ！」
あのトラウマの恐怖と、泉の迫力に思わず生理的な涙がほろりと溢れたその時、凛月の穏やかな声が、静寂したルーム内に響いた
「お待たせ〜ってこ、これは殺人未遂現場…？」
「なんでそうなるの！！」
「Aが豆粒みたいになって泣いてるから、もしかしてと」
「あ、ごめん、目にゴミ入ってたみたいで、泉くんにお願いしてたんだ、気にしないで」
「良かった〜 俺目撃者になって寝る時間さえ与えられずに尋問受けなきゃいけない未来を想像しちゃったよ〜」
「カツ丼くらい持って行ってあげるから、せめて事を荒立てないでよ
はぁ、Aも、一応…その、ゴメン」
そっぽを向いてから小さく謝った泉は、そっと腕を下ろしたので、私は彼から距離を取った
「大丈夫だよ
折角凛月くんの類い稀なるやる気が出てる以上、とことん付き合うぞ」
「おー」
「にしてはくまくんのやる気ない返事」
言葉とは裏腹に、少し肩の力が抜けたように笑った泉を横目で見てから凛月のストレッチを手伝った
＊＊＊＊
「もうだめ…溶ける…」
30分もしない内に、凛月の弱った声が上がり練習は中断
フロアにくたばる凛月をうちわで仰ぎ水分補給を促した
「元事務員さん、意外に元気そうで不思議…」
「そんなことないよ
今にもベッドへダイブしたいって凛月くんこんなとこで寝ないで！！」
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みんじろう(プロフ) - 遥斗さん» 遥斗さん！ご指摘ありがとうございました！全く気づいてませんでした💦すぐ訂正させていただきました！感想もとても嬉しいです(^^) (2022年10月13日 3時) (
レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
遥斗(プロフ) - 面白かったですが、変換二つとも機能してないですよ〜！ (2022年10月13日 1時) (レス) id: 2872b3e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2022年5月30日 1時
