この距離感 ページ4
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ベンチに腰掛けスポドリが入ったペットボトルに口をつけると、左隣りに泉が腰掛け、右にはしれっと凛月が座った
「…くまくん戻らないの？」
「えー、なんか楽しそうだから、俺もセッちゃんのレッスン見ようかなって」
「観る専はやめてよねぇ」
「ところで疑問なんだけど、どうしてペアルックなの？」
凛月の「楽しそう」にはこれも一因しているのだろう
意味深な笑みを浮かべて私たちを見つめた
「ぺ、ペアルックって、俺の服をただ貸しただけ
特に深い意味もなにもないから」
「事務員さんが着る必要ないと思うんだけどなぁ」
「あ、かくかくしかじかな事情があって、今日から瀬名泉のマネージャーも務めることになったの
Knightsに影響を及ぼすつもりは皆無だからその辺は心配しないでね」
「ふぅん…セッちゃんがねぇ？」
「なに、そのヤラシイ笑みは」
「そうだ、事務員さんじゃなくなったんなら、俺も名前くらいはちゃんと覚えておかなくちゃ」
遠回しに私の名前を聞こうとする凛月の言動に、泉はすかさず身体を前のめりにして私を遮った
「瀬名マネでいいでしょ！」
「え？瀬名ヨメ？」
「はぁあ？！」
「ぷっ」
動揺して怒る泉に私は吹き出してしまうも、なんとなく遮った理由を推測して凛月に握手を求めた
「Aです、これからもよろしくね凛月くん」
「ふふ、A、仕事増えて大変だろうけど、もし疲れたら俺のおすすめ隠れ家寝床を教えてあるげるから、いつでも言ってね」
「ありがとう」
「くまくんどこでも寝れるでしょー？」
本日何度目かの泉の溜め息が聞こえた気がするが、凛月は手慣れたように華麗にスルーし、私を覗き込んだ
「ねぇ、どうして伊達眼鏡掛けてるの？無い方が可愛いのに」
アイドルだからか、それが朔間凛月という端正な美少年から発せられたからか
発光しているのではと思うほどの眩しさと声に思わず身体を反転させて、泉に助けを求めた
「いいいいい泉くんへるす、ヘルペスミー！」
「help meね 大丈夫大丈夫Aは言うほど可愛くないから
お世辞、社交辞令、それくらい弁えて？」
「お世辞、社交辞令、弁える、了解」
「セッちゃん、Aの自己肯定感ぶち壊して楽しい…？」
「良いの、あとでヨシヨシしとくから」
「すごく気になるんだけど、その飴」
見事に眼鏡の話題から話をすり替え、立ち上がった泉は私の手を引いて、来た道へと足先を向けた
「くまくんには教えなーい」
そう彼に告げて手を振った。
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みんじろう(プロフ) - 遥斗さん» 遥斗さん！ご指摘ありがとうございました！全く気づいてませんでした💦すぐ訂正させていただきました！感想もとても嬉しいです(^^) (2022年10月13日 3時) (
レス) id: acc7c19a08 (このIDを非表示/違反報告)
遥斗(プロフ) - 面白かったですが、変換二つとも機能してないですよ〜！ (2022年10月13日 1時) (レス) id: 2872b3e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2022年5月30日 1時
