第８話 「ご対面」 ページ9
「なあ、ここって空いているか？」
二人に話しかけてきたのは、とても聞き覚えある声。
Aは顔をあげ、ティアは後ろを振り返った。
そこに立っていた、声の主。______の、隣に居た人物を見て、Aは椅子ごとひっくり返りそうになった。
声の主は、ガッチリとした体型のライナー。その隣に居たのは、紛れもなく、ベルトルトだった。
ティアも驚いた表情をしていたが、A程では無かった。
「あ……うん。空いてるよ。」
ティアは、二人に座るよう促した。
ライナーは、「そうか」と言って、ティアの隣に座った。ベルトルトもそれに続き、Aの隣に座った。
Aは、カタン……と椅子をずらし、ベルトルトと距離を置いた(ベルトルトは気付いていなかった)。
すると、ティアの視線を感じたA。ティアは、Aを睨んでいた。
誰も喋らない。そんな空間の中、ライナーが口を開いた。
「そういえば……二人ってシガンシナ区出身だったよな？」
二人は動揺はしなかったが、いきなりの質問だった為、少し返答までに間があった。
「うん、そうだよ。」
ティアが答える。そういえば、こういうのはいつもティアに任せているような……
ライナーは、少し言いにくそうにしていたが、やがて、再び口を開いた。
「じゃあ……儀礼を受けていたのは……」
「逃げたの。」
ティアが言いかけていたのを遮って、Aがきっぱりと答えた。
ライナーとベルトルトは、お互い顔を見合わして驚いていた。
「あ……い、家が内門に近かったから。すぐ、避難に対応出来たの……」
言い終わる時、どんどん声が小さくなっていくのを、Aは自覚していた。
ライナーは、「そ、そうか……」と言っていた。
ベルトルトは、特に何も言わず食事を再開していた。
「俺はライナー・ブラウンだ。で、こっちが……」
「……ベルトルト・フーバーだよ。」
既に名前を知っていた為、二人は「よろしく」としか言わなかった。
「私はティア・ラーブルー。」
「私は、A・フィルナー。」
自己紹介を終え、四人は黙々と食べ始める。ベルトルトは、ほとんど食べ終えていた。
「じゃ……俺らはもう行くぞ。お互い、兵士になれるよう頑張ろうな。」
ライナーも食べ終え、ベルトルトと一緒に席を立ち、そう言い残して去って行った。
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大学芋#Bertort(プロフ) - ゆうりん＠アニメ厨さん» コメント、そして一部全て読み終えて頂きありがとうございます(о´∀`о)このお話を面白いなどと言っていただけると、とても励みになり嬉しいです( ；∀；)ベルトルトガチ勢とは、なんだか初めて聞いた気がします笑 続編も是非是非読んでみて下さい〜♪ (2018年7月25日 20時) (
レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん＠アニメ厨 - 一部読み終えました(*^▽^*)とても面白くて、グングン読んでしまった……ベルトルトガチ勢の私には堪らない作品でした！続編も読みたいと思います！！ (2018年7月25日 20時) (レス) id: a390c2344b (このIDを非表示/違反報告)
大学芋 - 美幸さん» ありがとうございます！ 頑張ります(｀・ω・´) 続編でもよろしくお願いします！ (2018年4月15日 21時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - 続き楽しみです！頑張ってください！！ (2018年4月15日 20時) (レス) id: f820f153e8 (このIDを非表示/違反報告)
大学芋 - まおさん» ありがとう！頑張るね〜^_^ (2018年4月15日 9時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大学芋 | 作成日時：2018年1月9日 13時
