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廉『Aちゃん』
「廉くん…」
廉『結婚おめでとう』
「ありがとう」
屈託の無いその笑顔に今は少しだけ心が救われる
廉『ドレス、似合ってるやん』
「ふふ、でしょ？」
あの頃よりも少し大人になった私たち
ふたりの間に漂う雰囲気は前よりも優しいものだった
廉『あのさ』
少し前のめりな廉くんから投げかけられた1つの言葉
廉『今、幸せ？』
迷いなんてない
だからとびっきりの笑顔で答えてあげるんだ
「うん」
廉『そっか、よかった』
そしたらほら、目元に皺を寄せて同じようにクシャって笑ってくれるから
「廉くんありがとう」
廉『え？』
「私廉くんのおかげで今すごく幸せだよ」
少しの沈黙の後放たれたのは嫌味のような言葉だったけれど、何もかも廉くんらしさが溢れる何処か温かみのある優しくて儚い言葉
廉『なんなん惚気？だるいわぁ』
「そんなんじゃないよ、
先に廉くんが聞いてきたんじゃん(笑)」
そして、いつだって味方でいてくれた貴方に私はどうしても伝えたいことがあった
その雰囲気が伝わってしまったのか、少し戸惑う私の隙を廉くんはいつだって見逃さない
廉『なんやねんその顔は(笑)』
誰よりも私の幸せを願ってくれた廉くん
だから今度は私もちゃんと言葉にして伝えるんだ
「ねぇ廉くん」
廉『ん？』
「幸せになってね」
廉『おう、当たり前やんか』
自信満々に答える廉くんにまた少し勇気をもらった
いつだって真っ直ぐな廉くんは眩しくて、本当に太陽みたいな人だ
廉『めっちゃ幸せになったんねん』
「ふふ」
.
平『A〜』
遠くから響く私を呼ぶ愛しい人の声
「はーい」
少しだけ声のする方を向いてからすぐにまた廉くんを見つめる
「じゃあ、私呼ばれたから行くね」
廉『おう』
その言葉を聞いて背を向けて歩き出す
廉『Aちゃん！』
今までたくさん呼んでくれた私の名前
廉くんに引き止められるのも、これがきっと最後
グッと噛み締めて振り向くと今まで見た中で1番の笑顔がそこにはあった
廉『もうその幸せ手放すなよ！』
廉『俺も絶対、幸せになるから！』
その言葉が聞けた私はやっと何かから解放されたような気に陥る
廉『今までありがとう、楽しかった』
「私も、ありがとう」
そして今度こそ振り返らずに前を向いて歩いた。
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みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しんで頂けたなら幸いです、そしてそのような嬉しいお言葉ありがとうございます^^こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2020年5月4日 19時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます。最後までお付き合いありがとうございました、これからも是非よろしくお願い致します^^ (2020年5月4日 19時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - afterstoryもお疲れ様でした！！ここまで含めてやっぱり一番好きな作品でした。幸せになれてよかったです。終わってしまうのが寂しいですね。。。寂しくなったらまた最初から読み直します(笑)楽しく読ませていただきありがとうございました(*^^*) (2020年5月3日 10時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてました！これからも応援しています！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - せ い らさん» コメントありがとうございます、最後までお付き合いありがとうございました！次書く機会がございましたらその時もよろしくお願い致します^^ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年4月16日 20時
