【デュラララ！！】私は折原臨也がこの世で一番大嫌い。

Storyー物語ー４ ページ8

ー臨也SIDEー


今日は特に予定もなく池袋にきた。


シズちゃんでもからかって、適当に帰ろうかな…そんな甘い考え。


その甘い考え通り、シズちゃんは絡んでくる。


でも、二言目にはA、A、A、A…。


その名前もいい加減聞き飽きた。


毎回毎回言われてちゃ、忘れられるものも忘れられない。


でも、彼女の顔も声も彼女と俺が一緒にしたことも、今となっては覚えていない。


覚えているのは、名前と付き合っていたという事実だけ。


シズちゃんがいきなり叫ぶ。




静「それ以上喋んじゃねぇ！！俺が…Aを守る！！！」




お熱いね…本当に。


そんなことを思っていると、殴られそうになる。


そんなとき一瞬見えたのは、彼女の……Aの死にそうな…そんな顔。




臨「ほらほら、君の可愛い可愛いAチャンが、見てるよ？(笑」




そんな風にからかうように言えば、すぐにシズちゃんはAの元へ走って向かう。


そして、Aを慰める。


大丈夫、大丈夫…そう言って。




静「かけてねぇ！！！」




そんな一際大きな声が聞こえたと思ったら、いきなりシズちゃんがAにキスをする。


ここ…路上なんだけど。


とか思ったが、あそこまでAに引かれるとは…。


本当、シズちゃんに会いに来るだけ…なんて甘い考えだった。


シズちゃんに会うってことは、Aに拒まれるってことだ。


それに、互いに依存してる２人を見るなんて…。


６年前の自分を呪うよ。


あんな過ち…侵したせいで…。


まだ、熱くて深いキスをしている２人を尻目に一人新宿に……逃げた。

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