参加型テニプリ夢短編集　【夢紅茶】

立海カラフル1 ページ15

「あーー。暇」


秋の風が吹き付ける午後

部室の机に突っ伏している者が2名いる。


「うーー。誰か私に楽しみを〜！」

「誰か俺に食いものをー！」

「・・お前さんら似た者同士じゃのぅ」

「なー、仁王。何か(食いもの)持ってねぇ？」

「何も持ってないぜよ」

「・・・あ、私ポッキー持ってたんだ」

「なに！くれ！いや、俺に恵んで下さい！」


ポッキーと聞いた途端ガバッと頭を上げるとAに両手を差し出す


「んー。いぃけど。その代わり何か面白い事やって」

「面白い事なぁ・・・」


お菓子のためだとブン太は考えを巡らせ仁王を見る


「仁王が何かすればいぃんじゃねぇの？」

「・・・プリッ」

「よし、雅くん何かしなさい！」

「何でじゃ・・ってか雅くんて誰じゃ」

いかにもめんどくさそうに言う仁王にブン太は必死の形相で説得する

「頼むよ仁王！お前詐欺師だろぃ！」

「その言い方じゃと日頃から詐欺して歩いとる様に聞こえるんは
俺だけかのぅ」

「・・仁王ならやってるって言ったら即信じる」


2人のやり取りに冷静な答えを出したA


「あー、俺もそぅ思うぜぃ」

「ピヨッ」

「仁王＝詐欺師という定義は仲間から見てもそうであり
決して崩れることのない定義なのである」

「何ちゅう定義じゃ。まぁ詐欺師を否定する気はないがのぅ」


部室の壁に寄りかかり仁王は何かを企む表情で話す


「まぁ、俺も退屈しとった訳じゃし・・
ちょっとお2人さん向こう向いときんしゃい」

「「？？」」


疑問に思いつつも面白い何かが始まるのかという期待を抱きながら
2人は言われた通り仁王に背を向ける


数秒後


「・・おい仁王まだかよぃ？」

「もういぃか〜い？」

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